いつかあなたが話してくれた、北の最果て摩周湖の夜。






小雨が止んだころ、曇りの摩周湖に到着、こちらの希望通りには姿を見せてくれない。それでも今まで見た観光地の湖のなかでも自然が保たれ、地形がシャープで面白い。醜悪なスワンの乗り物や余計な遊覧船も一切浮かんではいない。
展望台で苦手な雰囲気の団塊世代の老人が、私に話しかけてきた。摩周湖に浮かぶ小島に落書きがあるからその望遠レンズで見てみろと私に命じる、見ず知らずの人が、だ。関心がないのに望遠レンズで一応は見る格好をしてやった。
日本一深い田沢湖に行った時、体感的に、ああ、深いなあとは思わなかった。日本一透明な摩周湖に来ても、展望台から遠目に透明かどうかはわからない。しかるに”日本一かどうかわからない”ことを確かめるために来たのであるから、これで良いのである。日本一などという形而上的なものは、有り難がりたい人に勝手に有り難がらせておけば良いのだ。
それ自体を見たい時、余計な知識は不要。学問のできる人がそういう傾向にあるが、頼んでもない説明を滔々とやること自体が、それ自体をはじめて見ようとする人の楽しみを奪う。
晴れるのを待っていたら可愛いシマリス出現!胸に何かを抱え口をチミチミ動かしている。さっきまでの不機嫌も吹っ飛び、クネクネと悶絶、目が(♡□♡)。はじめて野良シマリスをみたので摩周湖は日本一野良シマリスが可愛いところに認定します。ついでながら、摩周湖の売店はクマのマグネットの品揃えも日本一です。
観光地は嫌いだ。そもそも人を避けて北海道の自然を楽しみに来ているのに。観光地は人が多くてとてもヤリキレナイ川。
Take home message ①あの世代の老人に話しかけられたらそっと逃げましょう。②熊のマグネットは劇画調で可愛くないばかりか少し怖い。
コメント
小さなシマリスが大いなる癒やしを
与えてくれたようですね。
コメントありがとうございます。動物には癒やされますね。シマリスにつづき、帯広で可愛いエゾリスに遭遇し、リス教の信者となりました。北海道だとそこらにウロチョロしてるんです。
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