北海道集治監十勝分監跡地

明治政府は富国強兵、殖産興業政策達成のため蝦夷地を北海道と名づけ、開拓使という役所を置いて開拓を進めた。明治政府を去った江藤新平らが佐賀の乱、続いて神風連の乱、秋月の乱、萩の乱が連鎖、西南戦争へ。一連の動きで”国事犯”が増え過去最高の収容者数となり、徒刑、流刑、懲役刑12年以上の者を拘禁する集治監を北海道の地に求めた。対ロシア防衛にも開発が必要と考えられた。

国事犯とは。本人の中では道理にかなっていると確信してなされる犯罪のこと 類語、≒思想犯 ・≒ 政治犯。刑法大綱「国事犯常時犯 国事犯とは一国の政治上の秩序を侵害する罪をいひ、それ以外のものを常時犯とする。」

旧体制側で思想的に転ばなかった国事犯・思想犯も集治監収容者のうちに多数含まれていたのは知らなかった。

刑務所の中だと殺人犯は別格だが、思想犯も格上。一方でピンク系(=性犯罪者)が格下。

脚本家別役実さんの日々の暮らし方という好きな本があって、正しい病気の仕方の話で、ドラマ性があるかどうかという点で正しいかどうかで言えば、風邪とかイボジみたいな、卑近で、誰でも経験できそうなのが最下級で、うら若き女性の白血病や肺結核が最上級に”正しい”病気であると。梅毒は性病だがドラマ性があるから例外的に正しい病気に入る、というような話だったと思う。

そのデンでいうと、国事犯・政治犯・思想犯という折り目正しい犯罪者の割合が多い北海道の集治監のほうが、今の刑務所に比べて、より正しい刑務所であると言う気がしないでもない。

そのころから居たであろうエゾリス氏

公園として整備されていて、集治監の面影は殆どない。元気な老人が集まってゲートボールなどにうち興じていた。緑ヶ丘公園という、ありきたりで人工的なすました名前に置き換わっている。

コメント

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