オンネトー湯の滝 微生物の働きで鉱床ができる

オンネトー湯の滝は、原始の地球を再現している場所

地球の誕生が46億年前、その数億年後に生物が現れたと考えられています。現在見つかっている最も古い生物は、およそ35億年前に生きていた藍細菌、シアノバクテリアの化石。35億年前って先カンブリア時代です。

現地の展示より

藍藻が海にとけた金属イオンを酸化して沈殿させ、藍藻の死骸がストロマトライトという岩石になる

藍細菌は光と水と二酸化炭素を利用して、酸素を作り出す事ができる生物。ストロマトライトと呼ばれる石灰質の集合体を形成しながら酸素を作り出し、海に溶けていた鉄やマンガンなどを酸化し不溶化させ、例えば鉄であれば酸化鉄として海底に沈殿させました。作り出した酸素は、生物が呼吸するための空気の成分となった。画像 オーストラリアのストロマトライト

オンネトー湯の滝では世界で唯一、マンガンの鉱床が現在も成長を続けている。マンガン酸化細菌と、糸状藻類の2つが役割を担っている。

Take home message 微生物の働きで鉱床ができる。

マンガンの役割

ビール瓶のような茶褐色のガラス瓶をつくるときの添加剤として。

鉄を精錬する時にマンガンを加えると、硬さや強度を与える。

電池の材料にも使われる。

陶磁器や瓦の釉薬にマンガンを加えると黒い艶が出る。

鳥、豚の飼料にも使われる。

足寄動物化石博物館
1.2.3
4.5
1と2 菱マンガン鉱 3 縞状鉄鉱床
4 マンガン団塊 5 酸化マンガン鉱

縞状鉄鉱床(しまじょうてっこうしょう、Banded Iron Formation、BIF)は、写真のように縞模様が特徴的な鉄鉱石の鉱床である。一般に非常に大規模な鉱床を形成しており、現在工業的に使われる鉄鉱石の大半がこの縞状鉄鉱床から採掘されている。イオン化して海に水溶していた鉄イオンが、酸素の存在下に不溶化して沈殿して作られた。

藍藻は浅瀬で酸素を作り、海に溶かす。したがって鉄鉱床は浅瀬でできたと考えられている

ストロマトライトは現在も特定の海岸などでも見られるが(画像 オーストラリアのストロマトライト)、光合成を行うシアノバクテリア(=藍藻)のコロニーが層状に発達してできた構造、藍藻類の死骸のかたまりです。

浅瀬で酸素を作り出し、海に酸素を溶かすので、鉄鉱床は海岸に近いところにできたと推定されています。

二酸化炭素が消費され、酸素が作られる過程で二酸化炭素が急減し温室効果を減少させ気温が急激に下がったと考えられ、約22億年前に起きたヒューロニアン氷期は、温室効果の喪失によって起きたと考えられています。

https://www.city.kushiro.lg.jp/common/000120787.pdf

湯の滝のマンガン鉱床生成現象に、藍細菌が関与していることを通産省の地質研究をされていた三田直樹さんが発見しました。

コメント

  1. […] 足寄 網走本線→池北線→ふるさと銀河線 足寄 束柱類化石 オンネトー湯の滝 藍細菌と鉱床 […]

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