のつけ半島 第一回 エビの形

野付半島はまるでエビみたいな形をしている

北海道東部にある野付半島はエビみたいな形をしている。

地理が好きな人には憧れの地形である(たぶん)。この野付半島のエビのかたちに抱かれた野付湾(内側)の特産は、はからずもホッカイシマエビである。長さ28kmの日本最大の砂嘴(さし)である。

野付湾はアマモが生え、しまえびのすみかとなる。スクリューで藻を傷つけないように打瀬舟という帆船で底引き網漁をする。水深がなく動力が使えないという理由もある。春と秋に漁期が決まっていて、9月上旬に訪れた際、漁期の前で「今はエビはいないよ」と尾岱沼のデップリした魚屋さんに言われた。

野付半島ネイチャーセンターの水槽
潟湖(せきこ)砂州(さす)砂嘴(さし)陸繋島(りくけいとう)(試験に出るどうでしょう2 より)
砂嘴と砂州の違いを知りたい方は動画をごらんください。

一体どうしてこんな変な形に

面白いエビの形がどうやって作られたか。答えは海流によって運ばれた砂が堆積してできました。

下図をみていただきます。一言でいうと宗谷海流が知床半島から砂を運びます。

日本財団HPより https://nippon.zaidan.info/seikabutsu/1999/00614/contents/018.htm

下の図の青矢印の右側の下に降りる所を見てください。ぐるっと知床岬を回った宗谷海流分枝は国後島との間の根室海峡に流れ込み、知床半島の南東側をナメるように南西へ流れる。その海流が標津町に当たるあたりでゆったりカーブし南西から南東に向きが変わる。この流れが知床から砂を運び、野付半島ができあがる。

野付半島の風景

野付半島の入り口に近いところ。地図で見ると橋のようだがすべて細長い砂浜。左側はオホーツク海、国後島が見える。右側が野付湾でしまえびが捕れる。漁業施設でまれに分岐電線を出しながら電柱の列は遥か遠くへと続く。

野付半島ネイチャーセンターに車を停める。トラクターで牽引する客車で見どころまで運んでくれる。そこから先は木道を散策する。野良エゾシカ発見。

トドマツやミズナラの樹林帯だったところが、地盤沈下と海水の浸食で立ち枯れ、白く風化した姿が荒涼として寒々しい。海面上昇と下降の繰り返しによる。

アッケシソウ

干潟の軟体動物を捕食する渡り鳥がたくさんやってくる。白鳥やガン、シギ、カモなどが来るそうだ。鳥は遠くにおり、詳細は観察できなかった。双眼鏡があったほうが良いです。

たしかにこれはスクリューではすすめない。
シロヨモギ

シロヨモギ  温帯から寒帯に分布。日本では北海道、新潟県、茨城県以北に分布、樺太・千島・朝鮮・カムチャッカ半島、オホーツク海沿岸に分布、日当たりの良い海岸砂地に生息。

019 海岸の地形①波・沿岸流がつくる地形 地理の羅針盤第02話

地理の勉強動画、お好きな方はどうぞ。

コメント

  1. CHIRICO より:

    おもしろいですね。
    こんな場所があるとは知りませんでした。
    行ってみたい!

  2. よっちゃん より:

    エビの漁期に行かれるといいと思いますよ!
    いずれ沈んで島になる可能性が示唆されています。
    お早めに!

  3. CHIRICO より:

    水位が上がっていますからね。
    流氷もだんだん見れなくなっているそうで、焦っています。。

  4. よっちゃん より:

    CHIRICOさんの旅行記は面白く読ませていただいています。
    いろいろなところに行かれているから流氷もご覧になったかと思っていました。
    私も砕氷船ガリンコ号を見ただけで消化不良なので、いつか行ってみたいです!

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