常呂 石刃鏃文化 せきじんぞく

縄文時代に旧石器時代が一瞬戻るハナシ

常呂遺跡(ところいせき)の展示から。縄文時代に旧石器時代が一瞬戻る話。=石刃鏃文化

旧石器にもどった500年間は気温が低い

縄文時代の始まりは土器の出現が指標。上図矢印の一瞬(といっても500年)気温が下がる。ここで石刃鏃文化が現れた。旧石器文化。

気温が温暖になった10000年前までには旧石器時代のような石刃(せきじん)や細石刃は姿を消し、旧石器時代がおわり縄文時代に変わる。しかし、約8500-8000年前頃、この流れに逆行する特徴を持つ「石刃鏃文化」が現れた。一回消えた旧石器の文化がまた現れた。しかもオホーツク海に面した地域にだけ、僅かな期間だけ。謎だ。

旧石器の特徴、石鏃。石鏃のかたちから、どこの文化と似ているか?寒くなってサハリンから南下した説

石鏃:せきぞく、石を材料として作られた鏃(=矢じり)

上の地図をよく見ると、サハリンと北海道はやじりの形が似ているが、ロシアのものとは違う。アムール川流域から石刃鏃文化がやってきたとされていたが石刃鏃の形から否定的で、

サハリンに存在していた石刃鏃文化が約8500-8000年前頃の短い寒冷期に北海道に人が南下、伝播したという説がある。

よそから来た人ではなく、北海道の人が適応した、説

石刃鏃文化の担い手は北方から北海道にやってきたという説がある一方で、石刃鏃文化の遺跡からは本州や北海道と関わりの強い縄文土器が出土するため、いや、北海道の人だと言う説もある。土器も様々で、湧別市市川遺跡の縄文土器は本州らしいタイプ、一方で女満別豊里遺跡の女満別式土器はロシアで確認される型押し紋が見つかり関連が指摘されている。

おまけ、黒曜石の産地

石器の材料 黒曜石(十勝石)、火山のマグマが急速に冷え固まってできた石でガラス質。白滝、置戸(おけと)、十勝三股、赤井川が大きな産地です。

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