
モリブデナイト(輝水鉛鉱)からモリブデンが取れます。モリブデンの語源はモリブデナイトです。成分は二硫化モリブデンです。
日本での「モリブデン」という名称は、元はドイツ語の Molybdän で、これが日本語になっています。インドヨーロッパ語のモルク(mork ≒dark)→ギリシア語モルブドス(molibdos 石墨 黒鉛)→モリブダエナ(molybdaena 鉛に似た様々な物質)
<特殊鋼>鉄にちょこっと足すだけで強くなる。隠し味みたい。
鉄に炭素以外のさまざまな元素を加えた合金鋼のことを特殊鋼といいます。
鉄にニッケルを加えると靭性(粘り強さ もろく無くないこと)と強度が向上するとともに耐熱性も向上
鉄にモリブデンを加えると高温での強度、硬さが増加
鉄にクロムや銅を加えると耐食性が増加
<モリブデンの効果>
一定の温度である程度以上の時間保持した後の金属材料は粘りを失いもろくなる。モリブデン添加で緩和されます。テレビショッピングでモリブデン鋼包丁をご覧になった方もいらっしゃるのでは。
<輝水鉛鉱 きすいえんこう>
molybdenite モリブデナイト。鉛鉱物である方鉛鉱に似ていることから名づけられたそうです。イマドキの鉛フリーです。

語源大好きです。ではごきげんよう~
コメント
とても綺麗な石ですね。きすいえんこう。
ありがとうございます。鉛フリーですので食べても大丈夫です。
と書いたのですが、アホな小学生がやるんではないかと心配になりました。
食べられません。こんな事まで書かないといけないなんて。
モリブデンは美容師のハサミの鋼材にも使われるレアメタルですね。
キューティクルに守られた髪を、断面を傷めることなく二つの刃を重ね合わせて切らなくてはならないので、美容師のハサミは様々な工夫と努力が積み重ねられています。
モリブデン様様です。
ハサミの鋼材にもモリブデンとは初めて知りました。硬いと研ぎにくそうですね。包丁は研ぎますが、ハサミを研ぐのは難しくてできません。うまくとがないと刃が合わないからです。逆に研ぎやすい包丁は、昔ながらの片刃の出刃だったりします。