Hunch

ギリシアとペルシアの戦争についてググっていたら、テルモピュライの戦いを描いたスリーハンドレッドという映画を知り、見ました。

300人のスパルタ重装歩兵

ムキムキキン肉マンが売るほど出てきますが、殺陣のシーンがやや単調で、CGが多用されている部分がもろわかりで、ちょっとカクカクするのが気になりましたが面白かったです。ペルシアをコレでもかというほど悪者に仕立ててある、スパルタ王レオニダス万歳の映画です。敵ペルシア王クセルクセスがオカマみたいに表現してあったり、ペルシア兵を怪物として表現したり、ちょっと漫画的で勧善懲悪の描き方が水戸黄門的で容赦がないです。わかりやすいですが・・。

来たりて取れ

最終的に敵に囲まれても最後まで戦うという名誉と義務と責任を重んじたスパルタ王レオニダスは滅びますが、後世まで語り継がれる人になりました。降伏を迫るペルシアへの回答がかの有名な言葉「来たりて取れ」Molon labe。言うのう!短かめの一言で相手をコケにするスパルタ流のやり方をラコニズムというようです。ベラベラ言わず一言で仕留める。

印象に残ったシーン

①戦が終わったあと、息の残る敗残兵をプチプチ刺していくシーンは、洋の東西を問わないようでした。②しかし、死んだ敵兵を木にくくりつけて敵に見せつけたりするあたりのペルシア軍の神経はよくわからない。精神的ダメージを狙って行ったのでしょうが。

ペルシアとは異なりますが、オリエント繋がりでオスマン・トルコ帝国が、支配地で生じたセルビア人反乱を武力鎮圧したあと、ニシュという町にセルビア人のドクロをタワーにして”スカルタワー”を作って見せしめとしたのを思い出しました。リンク先に写真がありますが、ちょっと気持ち悪いので、興味の在る方だけどうぞ。英会話の先生がニシュの出身で教えてくれました。バルカン半島やギリシア、トルコあたりは宗教の端境でもあり戦史が結構キツイです。

10 Buildings Made With Bones
It might sound grotesque, but bones have been an architectural staple for millennia. Here are some of the world’s greatest osteological marvels.

印象に残ったシーンその③傴僂の男「エフィアルテス」レオニダスに兵として志願するも体が不自由なため採用を拒否されたことを恨み、敵のペルシア側に密通、スパルタの陣の背後に抜ける山道を教え、スパルタ軍を不利にします。これが敗戦を決定づける要因となります、300人のスパルタ兵はほぼ全滅します。エフィアルテスさんの背中のコブが気になって仕方がない。寝返ったエフィアルテスさん。↓

お祭り優先で兵を出してもらえなかったスパルタ王

④この戦にスパルタの評議会が同意せず、派兵に協力しなかったことが大きな敗因になります。その理由が、”祭りの最中であったから”というものです。カルネイア祭と言います。普通の祭りじゃなくて政教は不可分で、カルネイアの神託でまつりごと(政治)が決まっていたようです。しかも同時期オリンピックも行われていました。ちょっとオリンピックだし~というより、ルールに厳格なのか。

カルネイア祭りはスパルタにおける重要な宗教祭儀の一つ。アポロン・カルネウスの栄光を称えるために開催された。カルネウスはペロポネソス半島に伝わる古い神格であり、後にアポロンと関連付けられたのだと考えられているが、多くは分かっていない。しかし、カルネウスは「家畜の群れの神」という意味であり、「(穀物や葡萄などの)収穫を司る神」であった。カルネウス信仰の中心地はスパルタであり、そこでは毎年、カルネウス月の7日から15日にカルネイア祭が開催された。この期間中は軍事的行動の全てが禁止され、そのためにスパルタはテルモピュライの戦いにおいて全軍を出動させることができずレオニダス王とその親衛隊300人しか動員できなかった

wikipedia カルネイア祭

祭りじゃなかったとしても、兵力差がすごい

敵のペルシア軍が物量ともに勝ります。

まずは、ギリシア陸戦隊動員数 ヘロドトスの記載5200人、ディオドロスの記載7700人

スパルタの重装歩兵300人がこの映画の主人公で題名”スリーハンドレッド”の由来。

ペルシア陸戦隊動員数 ヘロドトスの記載のみ、2100000人

その割にギリシア側の損害はたったの1,000、ペルシアの損害は20,000、いかにスパルタの兵がよく戦ったか、ということになります。いかにスパルタ兵の練度が高かったか。普通この兵力差ですと、撤退するところです。前線にスパルタ”国王”が出て戦死するというあたりは、ちょっと個人的には理解し難いところです。

2時間の映画の間に2万人以上死ぬ計算になります。1分あたり166人死にます。1秒あたり2.8人死にます。

ノートルダム・ド・パリのカジモド

同じ日に、山田風太郎の「甲賀忍法帖」を読んでいたら、また「傴僂(せむし)」の忍者が出てきました。傴僂(hunchback)が続くので、ふと読むのをやめて、hunchbackを調べ始めました。

「せなかにこぶ」のある、英語でいうところのhunchbackのキャラクターがノートルダムの鐘というディズニー作品にも出てきます。ノートルダム大聖堂の鐘衝き男となった背中にこぶのある男「カジモド」(梶本ではない、カジモドは不完全な人間と言う意味、ひでえな)、優しく純粋な心を持つ青年として描かれます。もとはヴィクトル・ユゴーの原作「ノートルダム・ド・パリ」で、悲劇だったようですが、ディズニーではハッピーエンド仕立てです。

amazon より引用 The Hunchback of Notre Dame
https://www.britannica.com/topic/The-Hunchback-of-Notre-Dame-film-1939 Notre-Dame de Paris  

傴僂は英語でhunchback、文字通り瘤hunchがある背中back、hunchは語源的にhumpと同じ(意味はどちらもコブ)。(hunchbackを車のhatchbackと読み間違えてドツボりました)

Hunchには直感とか勘の意味もある

1)こぶ,隆肉.

2) 厚切れ、かたまり

3) 直感、勘 (賭け事の迷信で、Hunchにさわると幸運が訪れると言われたことから)

Etymology Assibilated variant of hunk, of uncertain origin.

Alternatively, a derivative of hump, via an earlier Middle English hunche, humpchin, from hump +‎ -chin, -chen (diminutive suffix), equivalent to hump +‎ -kin. In the sense of an intuitive impression, said to be from the old gambling superstition that it brings luck to touch the hump of a hunchback.

play one’s hunch  直感で[勘に頼って]行動する.
Please hunch you back. あなたは背中を丸めてください。 
play one’s hunch 直感で[勘に頼って]行動する.
I have a hunch that it will rain. 雨が降るような気がする。
I had a hunch that their plan would end in failure. 何だか彼らの計画が失敗に終わりそうな気がした. 
How did you know?—It was a hunch [I felt it in my bones],  Taro.どうしてわかったんですか.—勘だよ, 太郎君. 
I have a hunch that our new plan would not work. 僕の勘では今度の計画はうまくいかない.
There’s no way he’s guilty; it’s a hunch I have. 彼は絶対に黒じゃない. 僕の勘で分かる.
It isn’t safe to rely on just your hunch as to what questions are going to come up in the exam. 山勘ばかりに頼ってちゃだめだ.
I had a hunch something pleasant was going to happen. 何かいいことがありそうな気がした。
I have a hunch that their relations are worsening. 彼らの関係が悪くなってきていることは薄々感じている.
I had a hunch that he was hiding something important from us. 第六感で彼が重大なことを隠しているのが判った.

Hunchbackの背景病理

hunchbackの背景はビタミンD不足によるカルシウム代謝障害。日光照射不足によるビタミンD不足に起因しますが一部遺伝性疾患です。家にこもって紫外線に当たらずに居るとなるようで、K池都知事ご推奨の”ステイホーム”も良し悪しです。たまにはおひさまを浴びて骨を丈夫にとも言ったほうが。色黒の人が高緯度に引っ越して日光照射が減ってもなるらしい。ところで深海魚は紫外線無しでどうやってビタミンDを作っているのだろう??あんこうにはビタミンDが多いとあるけど。。調べているときりが無くなります。


こうやって調べ物すると止まりません。長くなり恐縮です。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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