平均への回帰

ラッキーは続かない、まぐれだから

テストでよい点を取った人が次のテストでも良いとは限りません。ラッキーならば続かない。”平均への回帰”という考え方があります。平凡な人が一時的に良い点をとり「俺の天才がついに開花したか、フフフ」と思っても繰り返し受けていればいずれ平凡に戻ります。

凡人の思い込みは思うほど続きません。プロフェッショナルの雀士相手に素人が役満を上がっても場を重ねていけばトータルでプロには勝てません。一時的に振れたものは戻ります。しかしまぐれを実力と思ってしまいます。

不幸も単にまぐれである

逆に不幸にいると永遠に続く気がしますが思ったほどには長く続きません。しかし演歌の歌詞のように「不幸なわたし」と、にわか仕立ての涙で泣き暮らす。

まぐれに対する正しい適応

ビリヤードで素人がすごいショットを決めることをフロックといいます。まぐれ当たりともいう。

運が良かった時に謙遜して言う、

「単にまぐれですよ、実力じゃないです」

と。謙遜と言うより正直にすぎない。では不幸な目にあったときは?

「不幸なのも単にまぐれですね、これ実力じゃないです。」

変人ぽくなるが、心の持ちようとしてはこれでいいのでは。卑屈になって不幸オーラをまとい辛い辛いと言っているようでは回復が遅れます。平均への回帰を念頭に置けば「不幸は実力ではない」というのは、傲慢ではなく正直な表現です。(やれとは言っていないです!社会的信用を失うかも!)良いことも悪いことも実力ではない、単なる偶然、まぐれです。

ラッキーは続かないし不幸も続かないが、続くと思ってしまう

どちらに振れてもやがて自然と平均に戻るようにできています。

反してツイてる、ツイてないは主観の弾いた”確率”もどき。主観の考える確率は直近の結果に引き摺られます。ツイてる人が次も勝つ確率が長期的には五分五分で、負けている人が次も負ける確率が長期的には五分五分なときにさえも直前の傾向が続くと不合理な判断をします。心理が介在するとそうなります。おばけを見たらまた出ると思うし、痛みを経験したら治っているのにまた痛みが出ると心配します。不合理な判断ほど、心には正しいものに映るものです。主観による判断は直近の結果に独立せず従属し影響を受けます。

恐怖や楽観といった心理の回復消失過程は、下のような曲線を取ると思います。磁力のヒステリシスループは磁場変化に対して磁束密度変化が遅れて反応する様子を示します。磁界の影響下で一旦ピークに達した磁束密度は、磁界がマイナスに変化した後も反転が遅延します。情勢変化を柔軟に取り入れることが心理的に難しいことと似ており、結果的に”平均への回帰”が遅れる要素だと思います。

ちょっと説明すると磁界Hがプラスの最強Hmになって磁束密度Bmになったあと、磁界を変化させH=0にもどしても、残留磁気(磁束密度 Br)が残ります。鉄釘を磁石でこすると鉄釘自体が磁石のようになる、子供の時に作ったあれです。磁界が-Hcになって初めて磁束密度B=0になる(磁化した鉄釘が磁力を失う)。

(おそらくコロナで変化した心理も、完全に大丈夫になっても”熱気”を失うまでに時間がかかるでしょうネ。金属に磁化されやすいものと磁化されにくいものとがあるように、人にも影響を受けやすい人と影響を最小限にする人とがいます。それは頭である程度はコントロールしうるものです)

ヒステリシス環線
大同特殊鋼HPより引用

どのように思い込んでいようがいずれ平均に戻る

運を実力だと思いこんだ人は負け始めても「なにかの間違いだ」と思うでしょう。負けがこむと「今後も負け続ける」と思い込む。ネガティブ思考もまた頑迷です。心の対応は気をつけていても遅れるのです。鉄釘の磁化に例えると、頭の残留磁気みたいなものです。

感情を強化すると判断が遅れる

直近の結果や感情に従属する傾向が人間の判断力にあるなら、現実とのギャップつまり現実的ではない判断を生じないために感情の制御が常に有用と考えます。

余計なものを相手にしない

沸き起こる感情に対しその都度消すルーチンが必要。別人格を自分の中に棲ませて消火作業させます。具体的になってしまいますが、高速道路で割り込まれたら空や景色を見て前車を見ない、視界から感情の原因ごと消し去ります。まるで感情を起こした原因を消しゴムで消すように。クソ!ともいわずに粛々と消します。感情に左右されて無駄な時間を過ごすことを避けます。良いことがあっても悪いことがあっても見なかったようにすっとぼけて過ごすのが良いです。”和して同ぜず”です。

喜怒哀楽のどれにしろ感情を過剰に持っているとろくな結論を出しません。だから自分の感情をルーピーに強化するだけになってはいけません。

言うのは簡単ですね。これができないから自戒をこめて自分に対して書いたのであります。読んでくださりありがとうございます。ほんじゃあの。

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