
お船をみつけて、どこからどこへ行くのかな。そんなときにマリントラフィック。LPGと書いてある。喫水が浅いから液化ガス積んでないのかな。

ATD:Actual Time of Departure
ATA:Actual Time of Arrival
KWS : Kawasaki
日本ガスライン所属のLPGタンカーでした。
星泉丸のスペックは? 広島の呉製でした!
星泉丸 Seisen Maru(IMO Number 9893541)
Gross Tonnage(T) 999.000
Deadweight(MT) 1,304.000 満載喫水線の限度まで貨物を積載したときの全重量から船舶自体の重量を差し引いたトン数。 この中には運航に必要な燃料・水・食料などの重量も含まれるが、積める貨物の量を示す目安 (英語のイデオムで不動の重量、ダイエットできない部分)
Carring Weight(MT) 800.000
Length Overall(M) 72.000
Breadth mld.(M) 12.500 mld:moulded(板厚の内側)

Depth mld.(M) 5.450
L.P.G. Storage Capacity No.1 (m3) 916.243
L.P.G. Storage Capacity No.2 (m3) 915.575
Total Capacity (m3) 1,831.818
Cargo Comp.(m3/H) 460×2
Cargo Pump.(m3/H) 500×120m×2
Main Engine Power.(PS) 2,400 Akasaka (赤阪鐵工所のディーゼル機関)
Sea Speed (Kts) 13.0
F.O Consumption(Ton/Day) 8.5
F.W Capacity (m3) 78.36
Complement 9
Builder Kegoya dock (もしや広島呉の警固屋?!)
Delivery Nov.2020
警固屋船渠の場所。呉海軍工廠跡地の南側!広島の呉。(地元なので嬉しい)


赤阪鐵工所とは 舶用ディーゼルエンジン専業の中堅 東証二部6022 星泉丸のエンジンを作った会社
赤阪鐵工所の歴史は、1910年(明治43年)、「漁業のまち」焼津で船のエンジン修理をはじめたことにさかのぼります。 万一大海原でエンジンのトラブルがあれば、生命の危機につながります。 赤阪鐵工所の創業者「赤阪音七」の口癖であった、「決して、船主や乗組員に迷惑をかけるような機械をつくってはならない。」 製品の品質と信頼にどこまでもこだわる赤阪鐵工所の基本精神は、創業から現在に至るまで脈々と受け継がれています。
1910(明治43年)焼津の地で、赤阪音七が舶用焼玉エンジンの修繕をはじめる
https://www.akasaka-diesel.jp/company_info/history/
6022 (株)赤阪鐵工所 あかさかてっこうしょ [ 機械 ]
【URL】https://www.akasaka-diesel.jp/
【決算】3月
【設立】1934.12
【上場】1961.10
【特色】舶用ディーゼルエンジン専業の中堅。三菱重工と連携。小型・省エネ型を強化。非舶用分野を育成
【単独事業】内燃機関関連事業100 <21・3>
【均衡圏】コロナ禍の長期化で商談の停滞・延期が相次ぐ中、鋳物外販の拡販進む。好採算の部品販売も後半に持ち直す。不採算のエンジン苦戦が長引き減収だが、製造原価抑制進み営業均衡圏に。税負担減る。
【開 拓】エンジンは商社と連携し未開拓地域へ営業模索、ロシア、中国、韓国、インドネシアに照準。工場に省エネ機器や自動機械を順次導入で省力化、効率化を推進。
【業種】 建設農業機械・産業車両 時価総額順位 51/56社
【仕入先】かもめプロペラ (後述)
【販売先】DAIKAI ENGINEERING(後述)
【比較会社】6016 Jエンジン,6018 阪神内燃機,6023 ダイハツデ
【本社】100-0006東京都千代田区有楽町1-7-1有楽町電気ビル南館 TEL03-6860-9081
2021.7.30 1Q決算短信より抜粋
海運業界は、コンテナ船等の一部の船種で運賃が上昇しております。しかしながら、コロナ禍により港湾処理能力や内陸の輸送キャパシティは低下しており、世界各地で港湾混雑や貨物の滞留が発生しております。
https://www.akasaka-diesel.jp/wpaks/wp-content/uploads/2021/07/no124-1.pdf
造船業界は、コンテナ船等の運賃上昇に伴い一部の船種で船価が上昇しておりますが、鋼材価格の上昇や環境規制への対応等もあり、業界全体としての回復までには繋がっておりません。
このような状況下、当社といたしましては、前事業年度の営業活動の制限により受注量が大幅に減少した結果、前第1四半期累計期間に比べ売上高は減少し、当第1四半期累計期間は、売上高1,797百万円(前年同期比15.2%減)となりましたが、前年同期に比べ営業外収益が増加したこともあり、経常利益33百万円(前年同期は経常損失4百万円)、四半期純利益16百万円(前年同期は四半期純損失6百万円)となりました。
赤阪鐵工所の販売先のダイカイエンジニアリングとは?


かもめプロペラ ついでにナカシマプロペラ
かもめプロペラ 1924年9月 板澤鋳造所を創立。東京砂町にて。舶用プロペラの製造を開始。その後横浜に移転。赤阪鐵工所に仕入れとるんですね。
ナカシマプロペラ 1926年(大正15年) – 中島善一が岡山市下石井で中島鋳造所を創業し、漁船用プロペラの製造開始 船舶用プロペラで世界シェア30%国内70%(!!)そもそも神戸製鋼所がシェア1位だったが鉄鋼部門の経営不振からプロペラ部門から撤退し、ナカシマプロペラがシェア1位に躍り出る。
https://www.chugoku.meti.go.jp/policy/seisaku/kokusai/pdf/pamph/2012/jirei_11.pdfナカシマプロペラのベトナム開拓にあたり、無口な技能者からのベトナムの人々に技術を伝える苦労についてのあたりが面白かった。



こうした高性能のスクリューを作るには、10メートル近くある大きなプロペラの翼を、100分の1ミリ単位で研削していく技術が必要だ。わずか数ミリの誤差でも、泡が発生したり、振動が大きくなったりする。
精度上、最も大事な研削作業は、この道数十年の熟練工が行う。手の感触を頼りに、100分の1ミリレベルの正確さで削っていく作業で、コンピュータ制御の機械でもできない。だから外国企業も真似できない。
上記より引用
警固屋船渠 ケゴヤドック LPGタンカー星泉丸を作った船渠
当社は、戦後呉湾に沈んでいる日本海軍艦艇の引き揚げおよびその解体作業を主とする会社として、昭和24 年11 月に設立されました。
https://www.kegoya-dock.com/company/message/index.html
その後は、次第に作業船や一般内航船の建造・修理に事業を拡大し、近年では数多くの建造実績と高い技術力を基に、外航船も手掛ける造船所として実績を積み上げ成長してまいりました。
呉の海に軍艦マーチとともに進水していく船の動画、なかなか趣があって良いです。
上記HPの下を見ると「五洋建設」、、、おお。警固屋船渠の株主は五洋建設でしたか。
五洋建設
羽田空港D滑走路建設に参画。河の部分は桟橋構造、他の部分が埋立構造になっているのが特徴。
2012 土木(地盤)
羽田空港D滑走路の設計
野口孝俊, 渡部要一, 鈴木弘之, 堺谷常廣, 梯浩一郎, 小倉勝利, 水野健太
土木学会論文集C(地圏工学), 土木学会
桟橋工法、埋立・桟橋ミックス、浮体工法の案から、埋立・桟橋組み合わせ工法が選定。多摩川河口に位置する領域については洪水時の通水能力確保のため桟橋構造が採用された。








ちゃんと沈下予測も立てて建設するんだなあ~スゴイや。
五洋建設株式会社は1896年の創業、海洋土木(マリンコンストラクタ マリコン)から陸上土木、建築へと事業拡大してきた企業、マリコン首位。海洋土木というと海底トンネル、護岸工事など。スエズ運河拡幅増深工事なども。海外の巨大プロジェクトで実績。東京ゲートブリッジなども関与。
日本ガスライン LPGタンカー星泉丸の所属会社



上記より抜粋
昭和37年(1962)4月20日、松山市に「液化瓦斯運輸株式会社」が設立されました。当時は、タンクローリーでLPGの陸上輸送を行い、海上輸送ではLPGタンカー「いづみ丸」(初代)が就航しました。昭和39年(1964)には、LPGタンカー「第2いづみ丸」(近海区域資格船)が就航します。沖縄向け輸送も開始、将来の外航の足がかりとなりました。
LPGはトラックだけではなく船でも運ぶんですね!!LPGを運ぶ専業、こりゃ特殊な会社だ。国内LPG輸送のトップランクのシェアを占める会社に。
LPGとLNG
上記より引用。
メタンとエタンを液化したものを液化天然ガス(LNG:Liquefied Natural Gas)と呼びます。液化すると体積は気体の1/600になります。
プロパンとブタンを液化したものを液化石油ガス(LPG:Liquefied Petroleum Gas)と呼びます。液化すると体積は気体の1/250になります。一般家庭でも使われるプロパンガスボンベの中身はプロパンに圧力をかけて液化したもの、100円ライターの中の液体はブタンに圧力をかけて液化したものです。


都市ガスは液化天然ガス(LNG:Liquefied Natural Gas)であり、メタンとエタンが液化されたもの。
LPガス(液化石油ガス)とかプロパンガスはおなじもので、プロパンとブタンを液化したもの。
前者がナチュラルでクリーンなイメージがあるが(「天然」とつくから)、別にクリーンなわけではない。燃えると二酸化炭素がでるのはプロパンガスと同じこと。


LPGタンカーとLNG船との違い LNGの方が液化温度が低いので特殊な材質と安全機構が必要


http://www.jsanet.or.jp/data/pdf/shippingnow2010c.pdf より引用。
調べ始めてあちこちとっちらかりました。長々ごめんなさい。
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