産業用ドローンの会社(千葉大発ベンチャー)

まえおき。アメリカ商務省がDJI社などを禁輸リストに追加(2020年12月18日)中国製ドローン排除目的、安保上の問題から。アメリカから技術や部品を輸出禁止、ということ。

日本でも安全保障上の理由から海保やNTT、電力各社では日本製ドローンが使われており、中国製から切り替えられつつある。

SUBARUの四半期決算を見るためにたまたまSUBARUのホームページを見ていたら、SUBARUがドローン関連技術開発もやっていることを知った。相対速度200キロでの回避実験。ドローン側が有人飛行機との衝突を回避し元の航路に復帰する。そこに関わっているのがACSL社(自律制御システム研究所 Autonomous Control Systems Laboratory)。名前は外国っぽいが、我が千葉県生まれの会社。

そもそも日本製ドローンの存在を知らなかったのでお勉強してみます。

和製ドローンの特徴はGPSを使わないこと。カメラでつねにモニタしながら画像で行き先を判断し障害物を回避する。

自律制御、人の指示を受けなくても必要な行動を機械自体が決定実行するためのロボット技術(ロボティクスというらしい)を詰め込んである。SUBARUはヘリコプターの着陸技術を航空機メーカーとして持ち、車の自動運転技術「アイサイト」に応用し交通事故が少ない車メーカーになった。他社と違うのはセンシングで、SUBARUアイサイトはカメラで画像を認識処理し動力操舵系を制御する。他社はミリ波などを用いた反射波でのセンシングなので機構が全く異なる。SUBARUとともにヘリ回避システムを研究しているのが「ACSL社」で、日本の産業用ドローンメーカー、なんとドローン専業。管見の限りドローン専業の上場企業は日本でここだけ。

自律制御システム研究所(ACSL)は千葉大学野波健蔵研究室から生まれた大学発ベンチャーで2013年11月に設立。野波健蔵氏はドローン開発の第一人者。まだ研究開発先行で赤字。ACSL社の筆頭株主は今も創業の野波健蔵氏。

下は現在の鷲谷代表取締役による説明。

自動と自律の違いってなんだろう。どちらも人間が介在せずに実行する点は同じ。だが違いは「自動」が人間の与えた情報や手順に従って行い、「自律」は自らが情報や手順を見つけ出し行う、というちがい。自動制御ではなく自律制御を作っている。そのセンシングはGPSに頼らず鳥と同じ「眼」で位置を認識している。この点はSUBARUのアイサイトと似ている。

ドローンの画像処理はクラウドでAI処理しフィードバック。アイサイトはスタンドアロン。

産業用に特化しており、アンテナや橋梁など高所の点検や、水力発電所の鉄管内部を飛んで点検したり。下水管内なども。管の立体構造を画像処理から認識して最適な経路を選択する。人間が眼で車線を見ながら車を運転するみたいに。下水管の中を飛んでる動画は下水がプロペラの風で舞い上がってた。トンネルの保守点検用途にも使われる。

郵送、配達など物流にも使われる。離島への配送の定期航路にもACSL社の製品が使われている。

決算説明会動画(年掲載分) | ブリッジサロン
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ACSL社と組んで物流ドローンに取り組んでいるのがエアロネクスト社 ANAホールディングスと業務提携。

エアロネクスト | Aeronext – ドローン・アーキテクチャー研究所
エアロネクストは、UAV(無人航空機)やマルチコプターの機体フレームのあるべき姿を実現する、ドローン・アーキテクチャ研究所です。

香川県三豊市~粟島の”ドローンによる”定期航路が2021.8 開設された。運送業者は「かもめや」

面白!!!

多大な開発費用かかるんじゃないん!?と心配になってしらべたら、クラウドファンディングで資金調達したそうです。

話はかわって、ドローン展というのが毎年開かれている。楽しそうだな。

ジャパンドローン 2021 / Japan Drone 2021
日本で初めての本格的な民間ドローン専門展示会&コンファレンスの単独イベント、Japan Drone 2022。キーワードは「実現間近、ドローンのレベル4飛行と有人飛行」イベントの進行状況にしたがってトピックスを適時に表示します。

GPSを使わないでも眼と頭脳があれば「自律」的に道や空を行けるなんて生き物みたい。

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai15/siryou1.pdf 無人航空機のレベル4の実現のための新たな制度の方向性について

ドローンは「無人航空機」で、航空法に従う。ラジコンみたいにプロポを使って有視界で操縦するドローンのみではなく、今後ドローン自体が自動・自律飛行するようになる。自動自律で有人地帯を飛ぶことは現在許可されていない(輸送実験が行われたのは無人地帯(海上、または陸の無人地帯))。今後有人地帯上空をドローンが自動自律で行き交う(レベル4)ために新制度では既存の有視界操縦飛行のドローンへの許認可制の導入などルール変更がされた。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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