信州おさけ村との馴れ初め

別所温泉の旅館で発行された地域クーポン券を使うため、上田城の真っ赤な紅葉とポテチみたいなイチョウを堪能したあと、近傍の上田の古い商店街を歩いた。ところが商店は悉くしまっており、16時半ごろたまたま開いていた閉店間際の岡崎酒造でどうにかお酒を求めることができた。2020年の晩秋。正直たまたま通り掛かりの酒屋になんの期待もしていなかったのだが、晩酌に一口飲むとこれが唸るほどうまいのである。銘柄を「信州亀齢」という。「クーポン券を消費」するために、「たまたま通りかかった」ところで買ったお土産のお酒が、今まで飲んだ酒のどれより美味いと思える。香りが強く旨味が濃い。雑な味がしない。舌の上でいつまでもまろばせていたい、飲み込むのが惜しいほどである。シュワシュワ微炭酸。これはなにかの偶然の出会いかもしれないと思ったものだ。

居ても立っても居られず、銀座にある「長野アンテナショップ」で再度購入、そのときはたまたま在庫、しかし滅多に入荷しない。「信州亀齢」を買えるところを尋ね、新橋にあるという「信州おさけ村」に電話をすると「約一ヶ月後に入るからその頃に連絡しましょう」と言ってくれた。連絡をもらってたまたま近くに居た時には即座に訪店し手に入ったが、翌日にはもうないということがあって最近はとうとう手に入れられなくなった。信州おさけ村は酒販店だが、角打ち的に店先で飲ませてくれ、肴も充実している。時々通うのだが、私のお気に入りは冬の野沢菜わさび、シャキシャキ勢いよく頬張りすぎると鼻がつううんと痛くなる。それをやるとまた不思議と酒がまた美味しく飲める。「信州亀齢」を飲みたがっていることを知ってか、店員さんが注いでくれた酒がこれもまた美味い。笑顔が底面にデザインしてある白く大きめのぐい呑にトプトプ注いでくれた少し混濁した淡く黄色い液体をなめる、これもまたまた香りが良くて微炭酸で信州亀齢を思い出すような味わい、甘酒の飲みはじめのような米の炊けるような匂いが少し鼻腔をくすぐるのは生ざけだからか。「夜明け前」という。買って帰って昼間からいまのいま飲んでいる。

信州のお酒は美味しい。youtubeを見ていたら、信州のお酒ランキングというのがあって、「信州亀齢」が2位、「夜明け前」が4位であった。ちなみに1位は「大信州」3位は「真澄」。私の舌は案外バカじゃなかったゾ。旅先で美味いものを知り、今につながるというのをよくやる。霧島の低温煎茶「喜」も常用している。

日本酒発祥の地である出雲の酒造り文化が三輪山に移って開花。同様に、出雲から信州上田方面にタケミナカタさんが移住したが、そのときに諸文化とともに酒造りも伝えたに違いない(妄想)。山で水がおいしく、米どころでもあり、信州は良いお酒ができる環境にある。

日本酒には5-ALAが豊富に含まれます。納豆にも。我が国の伝統のものを食べていれば健康になれます。サプリなんて飲まずにお酒と味噌と納豆を摂取しましょう!

コメント

  1. CHIRICO より:

    日本の発酵食品は、体にもすこぶる良いし何より旨い。
    古人の残してくれた伝統に感謝です

  2. yopioid より:

    発酵は味も良くなり栄養も良くなり香りも良くなりますね。
    その上、ささくれだった気持ちも穏やかに。
    さて前から不思議に思っているのですが、発酵を行っている酵母自体は酔っ払わないのだろうか、と。
    アルコール殺菌というくらいですから。
    酔っ払ったところで発酵が止まるのだろうか。

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