櫂(宮尾登美子)読みながら調べた語彙(4)

p426 藹々と

あい‐あい
[ト・タル][文][形動タリ]

1 草木がこんもりと茂っているさま。「—たる樹林」

2 「あいあい(靄靄)2」に同じ。

p426 柳が嫋々と風を受け流し

嫋々と

じょう‐じょう〔デウデウ〕
[ト・タル][文][形動タリ]
1 風がそよそよと吹くさま。
「薫風―として菜花黄波を揚ぐ」〈織田訳・花柳春話〉
2 長くしなやかなさま。
「―と裾を引きながら」〈秋声・仮装人物〉
3 音声が細く長く、尾を引くように響くさま。「余韻―たる笛の音」
[類語]颯颯・春風駘蕩

p428 青萵苣 アオチシャ

レタス(学名:Lactuca sativa)は、地中海沿岸、西アジア原産のキク科アキノノゲシ属の一年草または二年草。野菜として利用される。和名は、チシャ(萵苣)。品種は多く、葉が巻くものと巻かないもの、茎を食用にするものなどがある。

生薬名: ワキョ(萵苣)・ワキョシ(萵苣子)

p429 温習会 おさらいかい

温習会おんしゅうかい
「おさらい」ともいう。 舞踊、音曲などを稽古(けいこ)している人々が習得した技芸を発表する会をいい、指導者(師匠)が主催する。 劇場などで大掛りに催すものを「大ざらい」、毎月師匠の家などで小規模に開くものを「月ざらい」、また夏季行うものを「浴衣(ゆかた)ざらい」という。

勉強したことのおさらい、の別の意味。おさらい会

p429 打でて打でて打で殺された

しでる

しでる - 土佐弁事始
しでる 叱るお仕置きをする 【用例】あいたあ、そんな悪いことしたがかよ。わしがしでちゃる。【訳】あいつは、そん

p430 舟に向かって呼ぶ言葉は淫れたもので、 たわれた

“淫”のいろいろな読み方と例文
読み方 割合
みだ 55.6%
みだら 13.7%
いん 12.8%
たは 7.7%
たはれ 3.4%

いた 0.9%
おか 0.9%
ただ 0.9%
たわ 0.9%
たわむ 0.9%
たわれ 0.9%
みだり 0.9%
ウカ 0.9%

我は心より畏れ、妻は心より淫る。我父母の為に泣き、妻はわが父母を譏る。行道念々、我高きにのぼらむと欲すれども妻は蒼穹の遥かなるを知らず。我深く涙垂るれども妻は地上の悲しみを知らず。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
淫れ心の紅眞珠——キスの音
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
見よかの美しき淫れめの
〔せなうち痛み息熱く〕 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
淫れた風も肩先を
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
きりぎりすよき淫れ女がひとり寝て氷食む日となりにけるかな
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
淫れ歌うたひつくして泣くなめり忘れ難かりあきらめられず
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
長雨の蒼くさみしく淫れてしその日かの日もいまは恋しき
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かくてまた蹈み入りがたき雑艸の最も淫れしあるものは
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
瞳青きフランス酒場の淫れ女が湯浴のさまを思ひやり
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ちかき野に喉絞めらるる淫れ女のゆるき痙攣。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しどろなる舞の列あかあかと淫れくるめき
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
力なき活字ひろひの淫れ歌
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
それか、怪しき淫れ女
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
瘡病、掻き淫ると
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
瘡病、掻き淫ると

おのが身の淫(たはれ)ごころと知るや知らずや。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
淫(たはれ)の宮に叫ぶにか、噫、仰ぎ見よ
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
あかがねの淫(たはれ)の夢ゆのろのろと
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
淫(たはれ)の舞の眩暈
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)

p431 身柱まで抜いている白粉にまみれた赤衿や、

半纏の身柱(ちりけ) 京屋(袢天法被のオーダーメイド)

半纏・法被を作る際にも、この身柱の部分に会の紋や、ロゴマークを入れることがあります。

身柱 天柱 ちりけ 由来 意味 半纏 製作

一説には、塵け(ちりけ)とも書けることから、塵よけから派生して「魔除け」の意味も持つと言われます。

半纏・法被 オーダーメイド製作 土浦桜町一丁目 祭 身柱 天柱 ちりけ 意味 由来

身柱(ちりけ)の部分にワンポイントでマークを入れると、また一つ半纏の雰囲気が変わります。

p433 スイッツル =Switzerland

p434 梅桃 ゆすらうめ

ユスラウメ - Wikipedia

p439 闖入者 ちんにゅうしゃ

意味 飛び出す、飛び込む、突然現れる、頭を出す、うかがうという意味がある。
〔説文解字・巻十二〕には「馬の門を出づる皃(すがた)なり。馬の門中に在るに從ふ」とある。
字形 門+馬の会意。〔説文〕は門から馬が出るという説明だが、門に馬が入るので闖入の意味があるとする説もある。

p442 こうきの棹にかりんの胴の三味線

三味線の棹の金細、紅木、紫檀、花梨についての情報、棹と音色の違い、良い棹の選び方
三味線を選ぶ前にぜひ知ってほしい知識があります「三味線のある生活・三萃園」三味線販売・中古販売、三味線の教材、稽古もご用意しております

三味線の材質は大別すると「花梨(かりん)」「紫檀(したん)」「紅木(こうき)」があります。同じ種類の材質でも、木の状態や木の箇所が異なるので、三味線一丁一丁には個性があります。音色に影響を与える主要な因子は木材の密度です。三味線は棹の密度が肝心です。一般には価格も音色も「花梨 < 紫檀 < 紅木」です。また、木材一本一本に個性があります。このため、紅木より密度が高い紫檀も存在します。三翠園より引用

p444 売り物に花を飾る所業と考えられ、嫌な気分が襲ってくる

売り物には花を飾れ 商品は中身の良さだけでなく、見た目もきれいに飾って売るのが商売のこつだということ。

p448 葬儀用の藺笠

藺草 いぐさ 畳の材料

高知県日高村大和田の葬儀とその変化 の中に藺草で作った笠を男性が被るとある。

https://rekihaku.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=2188&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1

p477 烟月 えんげつ 煙がかかったように、かすんで見える月。

p489 山入れ後のため

① 山にはいること。
※政基公旅引付‐文亀元年(1501)八月二八日「先命を可レ助は山入仕之外無レ他候由申条」
② 特に、修行のために山にはいること。山伏が峰入りすること。
※雑俳・柳多留‐二(1767)「山入の笈に尊きものはなし」
③ 特に、新年になって初めて山にはいること。初山入り。《季・新年》
店などを閉じること。店じまいすること。閉店。

p494 山出しの不調法なおなご

1.山から出すこと。 「―のままの材木」。山から出た物。
2.都会に出て来たばかりで、まだ都会の風習になじまない、いなか者。 「―のおさんどん」

p515 蟹隈とったように顔歪ませて泣いた

蟹隈〘名〙 歌舞伎の隈取(くまどり)の一つ。紅隈(べにくま)で、蟹を模したもの。姉輪の平次など、半道敵役に用いる戯隈(ざれくま)。

半道敵とは 文化庁デジタルライブラリー

敵役【かたきやく】でありながら滑稽【こっけい】なしぐさやセリフで観客を笑わせる、敵役と道化役【どうけやく】の両方の要素を合わせ持つ役柄【やくがら】の名称【めいしょう】です。「半分道化の敵役」という意味でこのように呼ばれます。「鯰隈【なまずくま】」など戯隈【ざれぐま】という種類の隈取りをすることもあり、見るからに滑稽な姿で登場します。歌舞伎十八番【かぶきじゅうはちばん】『暫【しばらく】』の通称「鯰坊主【なまずぼうず】、『仮名手本忠臣蔵【かなでほんちゅうしんぐら】』の鷺坂伴内【さぎさかばんない】などが代表例です。

鷺坂伴内(2代目尾上松緑)

p519 丑満参り =丑の刻参り ゆかりの場所としては京都市の貴船神社が有名。

p565 襤褸束 ぼろたば

p568 数え歌

一 一列談判(らんぱん)破裂して
二 日露戦争始まった
三 さっさと逃げるはロシヤの兵
四 死んでも尽くすは日本の兵

五 五万人を引き連れて
六 六人残して皆殺し
七 七月八日の戦いに
八 ハルピンまでも攻めやぶり
九 クロパタキンの首を取り
十 東郷大将万々才

p571 舌が面倒な綾子

こうるさい、やかましい。味がよく分かる。

2022/05/25 14時読了。

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