こよみ 睦月 如月

古野電気のカレンダーには漁業に因むこよみが付記してある。船舶の装備品を扱う会社だけにカレンダーに特徴がある。1月と2月。漁労がお休みになる月夜間が旧暦では13-19日で固定されていた、旧暦では🌑朔がついたち、🌕望が15日だったので。

2024/

1/1 天赦 てんしゃ “天が万物の罪を許す日”という意味を持つ天赦日は、何事も許されるが故に、迅速に物事が進む日。財布の新調に良い、らしい。

1/1 甲子 きのえね、こうし、かっし、干支の一つ。干支の組み合わせの1番目

1/2 初夢 江戸時代前期は12月31日~1月1日は眠らない風習があったため、新年初めて寝る1月2日に設定された。

1/2 書初め 古くから仕事始めの日。農家は畑や山の神を祀り仕事の準備を始め、商家は初荷を出した。

1/2 皇居一般参賀 今年は能登半島地震を考慮し中止。元日に皇室行事があるため通常1月2日に開催される。

1/3、7、19、31 三隣亡 近隣三軒が亡ぶほどの災いがある日のこと。 江戸時代の本には「三輪宝」と書かれ「屋立てよし」「蔵立てよし」と注記されていたが、ある年に暦の編者が「よし」を「あし」と書き間違え、以後は特に建築関係にとっては良くない日とされたという説がある。

1/4 下弦 🌗 官庁御用始め

1/6 小寒 小寒は冬至と大寒の中間あたりで、1月6日から1月19日頃を指す。無病息災を願って七草粥を食べる。初日を寒の入り。寒の入りから2024/02/04「立春」までを寒中。

1/6 己巳 つちのとみ 吉日、金運が大きく上昇。弁財天の使いの巳が金運・財運をもたらす。

1/7 人日 五節句のひとつ (五節句 1,3,5,7,9 なぜこの数列に11月がないのだろう。。)じんじつ 古来中国では正月ついたちを鶏の日、二日を犬の日、三日をイノシシの日、四日を羊の日、五日をうしのひ、六日をうまのひ、七日をひとのひとしていた。ひとのひには刑罰を行わなかった。

人日(じんじつ)1月7日 七草の節句 七草粥
上巳(じょうし) 3月3日 桃の節句・雛祭 菱餅や白酒など。
端午(たんご) 5月5日 菖蒲の節句 菖蒲酒。菖蒲湯の習俗あり。関東では柏餅、中国や関西ではちまき
七夕(しちせき) 7月7日 笹の節句・七夕(たなばた) 裁縫の上達を願い素麺が食される(織姫も参照)。
重陽(ちょうよう) 9月9日 菊の節句 菊を浮かべた酒など(菊酒も参照)。

1/7 大つち 土公神(どくしん・どこうしん)が土の中で休んでいる日で、土を犯すべからず、つまり穴掘り、種まき、土木工事、伐採、土に関すること全般、地鎮祭などの建築に関する儀礼も禁止。庚午(かのえうま 大つち 1/7)から丙子(ひのえね 1/13)までの7日を大つち。

1/10 十日戎 えべっさん、恵比寿様のこと。恵比寿様に商売繁盛をお願いする。

1/11 朔 🌑

1/11 鏡開き 「割る」が縁起がわるいので「開く」。昔は二十日にやっていたが、家光公が慶安4年4月20日に亡くなったため月命日の20日を避けて11日に。

1/11 蔵開き 諸大名家では初めて米蔵を開くこと、商家では二日の初荷の出入りの日に蔵を開く。蔵を開く日に鏡餅を食べる。酒造の蔵開きは1-4月の新酒のころのこと。

1/15 小正月 本来旧暦だが、明治の改暦後は新暦1月15日に行われる。元日を大正月、それに対して小正月。🌕望 の日の場合もある(1/26)。中国式の太陰太陽暦が導入される以前、🌕望の日を月初としていたことの名残り。

この日の朝には小豆粥を食べる習慣があり、早朝に食べることから「あかつき粥」、小豆の色合いから「紅調(うんじょう)粥」「さくら粥」とも呼ばれている。古くは『土佐日記』や『枕草子』などにも、小正月に小豆粥を食べたことが記されている。現在でも東北地方の農村などに、左義長の前に小豆粥を食べる習慣が残っている地域がある。これらの地域では、元日から小正月の期間中に小豆(あるいは、獣肉を含む赤い色をした食品全般)を食することが禁忌とされている場合が多い。年神や祖霊を迎える行事の多い大正月に対し、小正月は豊作祈願などの農業に関連した行事や家庭的な行事が中心となる。本来は人日まで竈を休ませるはずの松の内に、忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、女正月という地方もある。小正月の行事として「左義長 さぎっちょ」(どんど焼き)、「綱引き」、「粥占い」が行われる。

1/15 小つち 戊寅(つちのえとら 1/15)から甲申(きのえさる 1/21)までの7日をいう。大つちと同じく土を掘り起こす仕事は神様に触れるのでダメ。

1/16 藪入 商家で使用人が1月と7月の16日に休暇をもらって里帰りする期間のはじめ。

1/17 臘日 ろうにち 元々は中国の習慣で、年末に神と祖先の祭祀を一緒に行う「臘祭」という行事。臘は「猟」の意味で、子孫たちが野獣を捕って、うやうやしく先祖に供えた、原始社会の祖先崇拝の遺風であるという説も。

1/18 上弦 🌓

1/18 土用入り 実は四回ある。つまり立春立夏立秋立冬、それぞれに日を起点として時系列でその前の18日間を土用、その初日を土用の入り。うなぎの蒲焼の日だけが土用ではない。

1/20 大寒 よみはダイカン。タイカンではない。平気法のように1太陽年の時間を平均して節気を求めるのではなく、太陽の天球上の通り道である黄道と天の赤道の交点の一つ春分点を基点として24等分し、こうして導き出された15度ごとの黄経上の特定の度を太陽が通過する日に節気(正節)と中気を交互に配していくことを定気法(ていきほう)という。小寒 → 大寒 → 立春

1/21 十方暮入り 「十方」とは天地と八方向のこと。暮は本来は「闇」。「四方八方十方が閉ざされた」という意味。「途方に暮れる」の語呂合わせであるとの説もあり、その期間が10日間であるから「十」の字を当てたともされている。この期間は、天地の気が相剋して、万事うまく行かない凶日とされている。干支を陰陽五行に置き換えて吉凶を占う。

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1/21は甲申。陰陽五行に置き換えると、甲は陽の木。申は陽の金。つまり甲申は、木と金で、互いに相剋関係にあって(金剋木)良くない日、というふうにやる。

1/22は乙酉。乙は陰の木。酉は陰の金。つまり乙酉も、木と金で、互いに相剋関係にあって(金剋木)良くない。

1/23は丙戌。丙は陽の火。戌は陽の土。上図の火と土は隣り合わせで相生(そうじょう)で良い(火生土)。

1/24は丁亥。丁は陰の火。亥は陰の水。水剋火でよくない。

1/25は戊子。五行に換算すると土水。土剋水でダメ。

1/26は己丑。五行に換算すると土土。同じ気が重なるとその気は盛んになる。結果が良いときはもっと良く、悪いときはもっと悪くなる。比和ヒワ、という。

1/27は庚寅。金剋木でダメ。

1/28は辛卯。金剋木でダメ。

1/29は壬辰。土剋水でダメ。

1/30は癸巳。水剋火でダメ。

ダメな日が集中する1/21-30を十方暮入り-十方暮終わりという。

1/26 🌕望

1/30 天一天上(てんいちてんじょう)、民間暦で方位の神様である天一神が天に昇っている期間。この期間、天一神の祟りがなく、出かけるも吉、相場も上騰する。天一天上は、癸巳(みずのとみ)の日から戊申(つちのえさる)の日までの16日間。1年に6回巡ってくる。この期間は、汚い場所やものを嫌う「日遊神」がお怒りにならぬよう、水回り、トイレなどを特にキレイにすること。

1/23-1/29は月夜間 漁業用語。イカ釣り船やまき網船など、集魚灯で魚を集めて漁をする漁船は、集魚灯の効果が薄れる満月🌕の前後数日間は休漁する。旧暦では1日が朔🌑(新月)、15日が望🌕(満月)と決まっていたので、旧暦では月夜間は必ず13日-19日となる。

2/3 🌗下弦 節分

2/4 立春 太陽黄経が315度。立春は八十八夜・二百十日・二百二十日など、雑節の起算日(第1日目)となっている。立春から春分の間に、その年に初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強い風を春一番と呼ぶ。旧暦1日は必ず朔(新月)だが、立春は朔に関係なく定められる。

2/5、17、29 三隣亡

2/7 北方領土の日

2/8 針供養 

2/10 🌑朔 旧正月 約30年に1度、立春が朔と重なり、旧暦1月1日になる年がある(朔旦立春)。近年は1954年・1992年がそうで、次は2038年と予測される。

2/10 海の安全祈念日

2/12 初午

2/17 🌓上弦

2/18 八せん始め 八専は陰陽五行で五行の同気が続き、物事が片寄る凶日。

2/19 雨水(うすい)は、二十四節気の第2、次が啓蟄。太陽黄経が330度。雪が溶け始めるころ。

2/23 天皇誕生日

2/24 🌕望 旧小正月 二の午 月夜間は2/22-2/28

2/26 庚申 六十干支の庚申(57番目)は、八専の第9日目にあたり、天地が冷える日とされる。この夜、人体内にいる三尸(さんし)の虫が天に昇って人間の悪行を上帝に報告するとされ、それを妨げるため宴席などを設けて夜を明かした(庚申待ち)。

2/29 旧二十日正月、八せん終わり

とても寒い夜です。お読み頂きありがとうございます。

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