応援

散歩道、商業高校のグラウンドからブラスバンド演奏が聞こえてきました。高校野球の応援でよく聞く曲。暑いのに頑張っているなあと思ってグラウンドを覗いたら白いユニフォームの野球部員が整列して吹奏楽の応援を対面で受けておりました。練習ではなく出陣式という趣。勇ましい曲、どれもアップテンポで賑やか。山本リンダのウダダとか。それらが連続して演奏されるわけですが、どの曲も、例えが悪く恐縮ですが、まるでトイレが見つからずに焦っている時の気分みたいなアワアワした焦燥感溢れる曲ばかり。とにかく気が急く。急かされる。

ブラスバンドの応援は夏を思わせる要素で好きです。入道雲、そうめん、麦茶、テレビの高校野球、カルピス、墓参り、扇風機、すいか、立て簾。テレビを通して聴くのとくらべ、間近で聞くと結構大きな音がして迫力があるものだと知りました。

力むと良いスイングが出来ない、カープの前田もゆったりスイングするのが秘訣と言っています。アップテンポで騒がしい曲を聴かされて逆に力んで三振したりする子はいないのか。応援する方はなにかしなければという切迫感、そこにある竹槍で空を突いてやりたい思いが逸ってやっているようにさえ思える。声が大きいほうが良いだろう、テンポが早いほうがいいだろう、とにかく気持ちを伝えなければ、敵側のブラスバンド部より大きい音で、インパクトのある曲で。敵味方、応援団同士の“外野での気勢のはりあい”が上り詰めた結果なのだろうか。ポリネシア人のウォークライみたいなものか。高校野球応援、ブラスバンドしかないが、合唱、太鼓、オルガン、色々出来そうだが。カープの応援のラッパは、陸軍の突撃ラッパだったりコンバットマーチだったり勇ましい選曲も腑に落ちて良いけれど、なぜ山本リンダのウダダなのか首を傾げたくなる。“山本リンダ”“なぜ応援歌”で検索したら、その題名が「狙い打ち」だかららしい。それでもなんだか腑に落ちない。

暑い日が続きますが体調を崩されませんように。お寄りいただきありがとうございます。

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