Ryzen9950X、Radeon9070XTでPCを組んだ

CPU Ryzen9 9950X(AMD)

マザボ ProArt X870E-CREATOR WIFI (ASUS)

グラボ Radeon RX 9070XT Taichi 16GB OC (ASRock)

M.2 SSD WD_BLACK SN7100 4TB (WD)×2

電源 LEADEX VII PLATINUM PRO 1000W WT (Super Flower)

CPUクーラー AK620 (DEEP COOL)

RAM DDR5 Pro 5600 48GB×2 (Crucial)

PCケース Define7 (Fractal Design)

ケースファン NF-A14×3 (Noctua)

OS Windows11 Home

パソコンパーツを一式揃え、週末に組みました。組み上げてとりあえず3日間あれこれ走らせた感想、デフォ設定で9950Xと9070XTがカリッカリに速いです。TDP170Wで、空冷CPUクーラーの上限260Wの許容内に収まっています。

【処理速度】画像処理、ゲームの目的に十分。16コア32スレッド。ブーストクロック最大5.7GHz。CPUコアにはTSMCの4nm技術が使われています。4nmプロセスは高性能化と省電力化を同時に実現、空冷CPUクーラーが使えるのはこのおかげとも言えます。写真の画像処理に数分かかっていたのが秒で終わりました。

【安定性】安定動作しています。静音設計なのでベンチを回しても静か。

【省電力性】電力は未計測ですが、部屋が暑く感じるのは気の所為か。。。TDP170W。冬には暖房にもなります。

【総評】とても満足(≒自己満足)

ASRockより引用
ASUSより引用

以下雑感

・光るパーツで組成し透明なガラスケースにおさめ、部屋でピッカンピッカン光らせるのが売る側が謳うところの「個性」らしいのですが、私には薄ら寒い気がして真っ黒のクローズドケースを買いました。光らないパーツで揃えて、ガラスケースで眺めても良かったかも。グラボが虹色にデフォで光っており、鬱陶しいので物理スイッチでオフにしてやりました。

・マザボProArt X870EにM.2 NVMe SSDのスロットがGen5×2、Gen4×2、計4つあり、増設が楽。私が現在使用中のZ370はM.2 NVMeスロットが一個、その他のSSDやHDDをSATAケーブルでタコ足配線しておりますがその必要がなくなります、ありがたい。

・CPUとグラボをAMDで揃えました。Intelを使用してきましたが、Intelの評判が昨今よろしくない。自作PC界隈ではAMDが人気です。値段の割に性能もAMDの方が良いです。後述しますがユーザー目線がすごく良い。一昔前と勢力図が随分変わった気がします。

・電源に一番お金をかけるべきと考え、台湾製10年保証のシーソニックを愛用してきました。「スーパーフラワーのプラチナ電源がおすすめですよ」と店員さん。同じく台湾製で10年保証、1000Wプラチナで破格の2万円台後半。使ってみることに。

・M.2 SSDが安くなってきていることに驚きました。世の中インフレですが、その他のPCパーツも値下がりしている印象。5年前M.2の1TB(Gen.3 サムスンEVO970)が3万円していたのに、今や性能が向上した後継のGen.4 サムスンEVO990が1万円以下です。

・SSDは容量が大きい程効率が良いため、頑張って4TBのM.2 NVMe SSD(Gen.4)を装備。8TB(Gen.4)やGen.5はコスパという点で見合わず見送り。Gen.5 M.2 SSDは発熱がすごいらしいのでデバイスが進化するのを待つことに。

・SATA接続のSSDやHDDも安くなっています。22TBの東芝HDDが6万円で販売されていました。22TBという大きさにロマンを感じました。昔、IDEインターフェイスで100GB前後のHDDを使っとったけー(歳バレる)。マスターとスレイブ切り替えにジャンパ使ったりしたもんじゃ。

・AMD用のマザボはCPU交換が容易です。Intel用は2世代ごとにCPUソケットが変わり、CPUを変えたいときマザボも変えないといけないので無駄にコストがかかり不便でした。AMDはしばらくソケット形状を変えないので、CPU世代関係なく挿さる、したがってアップグレードしやすいです。AMD規格のAM4ソケットは2016年から2022年までで一旦終わっています。その7-8年間、五世代のCPUに対してソケット形状を変えなかったことは素晴らしい。2022年以降現在までAM5ソケットとなりましたがAM4ユーザーに長期サポートしていて良い。AMD用マザボ型番の意味するところはGen.4とかGen.5とか最新の周辺機器接続規格に対応できるかどうか、または接続機器の同時処理で速度が落ちないかなど、単純にマザーボードのスペックを表すものと考えて良いようです。

・プラットフォームがAM4からAM5に変わったあとであっても、AMDはAM4用の新しいCPUを出している!!ここがとても良い。社長リサさんの神対応。リサさんは後述します。

・パソコンの黎明期、RAMメモリ2GBを8GBに換装した途端にメチャクチャ速くなった原体験を基に、意味もなく96GBを積みました。若い店員さんに96GB積んでもそこまで体感する変化はないと思いますヨ、と釘をさされました「あうあうあう、ワシは積みたいんじゃ〜、あうあう」とワガママを言いました。なおWindows11は128GBまでしか認識しないそうで、積むなら128までです。

・マザボに付属のWi-Fiが理論上Max 10G、有線LANも10Gと速いです。我が家に敷いてある光回線自体がそこまで出ません。また、マザボがUSB4(転送速度40GB/s)に対応していますが、活かせる周辺機器をまだ持っていません。

・AMDという会社、アドバンスト・マイクロ・デバイセズの略。半導体設計にジム・ケラー氏が関わってZenアーキテクチャが開発されました(2012年~2015年)。Ryzenの由来は、”Zen”アーキテクチャと”Horizon”をあわせた造語。AMDの宇宙マニアの幹部が冥王星の近くを飛行した探査機ニュー・ホライズンズに触発されて2016年12月に「Zen」アーキテクチャを正式発表した会議の名前を”AMD New Horizon”としたことから。ジム・ケラー氏は2016年テスラ社に移りますがZenの開発は続けられます。天才と言われるジム・ケラー氏の果たした役割、伏線は大きいと思われます。

・現社長は台湾の台南市出身の台湾系アメリカ人リサ・スーさん。3歳のときに渡米、マサチューセッツ工科大学の電気工学科卒業、 テキサス・インスツルメンツ 、 IBM 、 フリースケール・セミコンダクタを経て、 2012年よりAMDに上級副社長兼総支配人として入社。このリサさんがインテルを猛追している。古いマザボでも新しいCPUに対応できるようにBIOSを出したり、一世代前のAM4ソケット用に新しくCPUを出したり、アップグレードにお金をかけたくない客の目線で、一度買ったら長く使えるように長期サポートしています。神対応してきたリサ氏が客の裾野を広げた功績は大きいです。3DVキャッシュ(CPUのL3キャッシュの3D積層化による増量)もAMD人気の理由です。CPU型番の最後に3Dと付いているものが当該技術採用品です。9950X3Dなど。

リサちゃんのご尊顔。

最後に。インテルにも頑張ってほしいですね。お読みいただきありがとうございます。 

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