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「オウ・・わしゃあEF210-5号機じゃ、1999年製じゃけんの。ナメてもろうたら、困るのう。ナメたことをしよったら地獄う見さしちゃるど。ワレオンドレスドレが・・・」
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「(汗)、(´;ω;`) ひいいい、上級生の貫禄すげえ。2015年製の俺じゃあとても敵わんわいのう・・・」
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「メンチ切りやめてくださいよ、先輩。。。」
以上天神川駅の機関車を見て思ったこと。
さて、ナメたネジをビット打ち込んで外す動画をみていて、「ナメた」という言葉に引っかかって調べ始めました。
なめる、に知られる既知の用法は2つ
1)なめ猫

2)新嘗祭 にいなめさい
3)米沢市滑川温泉(なめがわ) 富山に滑川市(なめりがわ)常滑市(とこなめ)
4)なめたけ
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そして・・・
5)ナメたネジ(ネジ山の切れたネジ)
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1)なめんなよ、は、無礼(なめ)んなよを、ネコが舐めんなよにかけたもの。
昔、無礼なことを「なめ(無礼)」と言いました。名詞ナメの動詞化が無礼る(ナメる)。源氏物語帚木「無礼げ(なめげ)なる事や侍らむ」つまりナメネコは「無礼猫」だ、夜露死苦、愛羅武勇・・・おっさん。。
2)新嘗祭の嘗めるは、収穫を舌先で味わう、味見と言う意味。=舐める。
以上が1つの目のグループ、以下は語源が異なるヌルヌル滑るグループ。
3)滑る、すべすべしている。ぬるぬるとすべる。ぬめる。「わづかにかかる石の橋の、苔は―・りて足もたまらず」〈謡・石橋〉。富山の滑川(なめりがわ)は「波入り川」の類似音の当て字。常滑市は地盤が粘土層でヌルヌルしていることから。
4)3)と同じくヌルヌルするから。なめたけは長野の方言「なめらっけ」から。「長野のナメタケ」の材料はあきらかにエノキタケであるが、理由はこうだ。
そもそも「なめ茸」の名の由来は、(1)「えのき茸」は長野県の一部の地方で「なめらっけ」と呼ばれており、それが転じて「なめ茸」となった。(2)1958年に加工された「えのき茸」の水煮はかさの部分のみを使用し、「なめこ」に真似て販売されていたようで、なめこを真似たから「なめたけ」となった。(3)「えのき茸」を煮込んだ際に出るヌルミがなめこのヌルミに似ているため─などといわれています。
長野森林組合 鬼無里事業所 戸谷 稔さん
5)ネジがなめるは、滑る(ナメる)。3)と同じ。滑る、から。
「ネジ回らんど、ネジ野郎、お前俺をナメてんのか!」とネジに喚いているわけではない。ナメるは滑るから。
ナメるは古語動詞活用でも、2つに分けられる。
1)2)=舌先でナメる=古語の「なむ」から。
3)4)5)=ヌルヌル滑る=古語の「なめる」から。
語源としては別、次にお示しするように、古語の動詞活用が違う。
ぺろぺろ「舐める・嘗める」のほうは、下二段活用。
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ヌルヌルすべるほうのナメルは、ラ行4段活用
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広島弁は嘗めることを「ねぶる」という。棒についたものを舐め取るとかアメをしゃぶるような感じ。ねぶりつく感じ。ガツガツしてる。舌先でペロッと味わうというより、子供がアイスキャンディをベロベロなめて食うイメージ。指についた餅をねぶる、魚の骨をねぶる(すばぶる、すわぶるとも)。西日本と京都丹波あたりまでの関西方言らしいです。
長々すみません。いつも調べると気が済むまで調べてしまいます。おつきあいありがとうございます。
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