2023/1/8 17:00
ニラ餃子のお店「鴻水餃牛肉麵(Hóng shuǐjiǎo niúròu miàn)」です。雙城街夜市(Shuāng chéng jiē yèshì)のこのあたりの空き地に屋台がやってくる予定。小一時間つぶして5時に現場に再びもどるとお母さんだけが先にやってきてニラ餃子を作っていました。この店を発見した同行のK氏が何時開店かを尋ねると6時、屋台はまだ来ていない様子ですが、お母さんがセットした椅子に座るように促されます。そうして待っていると、
お父さんが屋台を前かがみで押しながらやってきました。微速のモーター駆動に見えますが機構は不明です。向かって左にプロパンガスボンベが積んであり屋台と一緒に燃料も積まれてきます。タイヤ径は約20センチぐらいあるように見えました。しっかりしたつくりの屋台でよく磨き込まれています。綺麗に整頓された食器類、気合を感じます。
17:15分頃看板が灯ると数時間待ったあとなのでこころの歓声が上がりました、開店です。早めに開けてくれたのかもしれない。無言で作業が始まりました。開店と同時に何処の茂みに隠れていたのか(夜市に茂みはありませんが)、常連客が列を成しはじめました、あっという間に5人6人と。湯気が上がる場所から一番客の我々のもとに茹で上がったニラ餃子が運ばれてきました。
見りゃそんなの美味いに決まっとるでしょ、わかってますよ、パクリ、、ああやっぱり美味いです、素材の味。付け合せの酸っぱい漬物も美味しい。タレは控えめの味。台湾は1月でも気温が20度あり、台湾に来ていつも思いますが青果とくに青い野菜が美味いです、ニラも当然ながらおいしいです。そしてその味を活かす台湾の料理は全体に味つけが優しいのが良い点です。大陸中国の料理は味が濃くて辛くて強すぎると感じます。
日本にある台湾料理屋は台湾人が経営していても中国人コックが作るところもあるようで味が濃すぎる傾向があるように思います。日本人が日頃薄味で過ごし、たまにガツンとにんにくや辛いものを食べたいときに中華に行くから客にあわせてそうなったのかもしれないけれど。台湾料理は中国料理ほど味付けが強くなく、日本人の口に合うと思います。
このままSLAM DUNKに出てもおかしくない感じの息子さん登場、三人体制です。真面目で寡黙な職人肌三人チームで好感が持てます。毎晩ここでお父さんたちが仕事している、そして帰国後日記を書いているまさにこの夜も明日の夜も、水餃子を作ってはお客さんと変わらぬやりとりをしているに違いないです。旅行というのは日頃の生業、他所でも延々と営まれている様子を覗き見したいがために行くのかもしれないです。元気で今もされてるかどうかを確認するためにまた、行ってみたいです。もちろん一義的にはおいしい水餃子を食べにですけれどね。
お客が途絶えません。
<場所>
鴻水餃牛肉麵 10491台北市中山區雙城街12號
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