右肩の手術跡に縫合糸が残っていて風呂に浸かれない。3日風呂に入っていないと忘れていた自分の匂いがそれなりに漂ってくる。それは赤子のとき母の背中で嗅いだ頭皮の匂いに似ている。人の体臭というのはそれほど悪いものとは思わないが、他人はどう思うか知れないから浅めの湯に浸かることにした。半身浴、つまり下半身だけ、湯船に胡座をかいた。はたと気づいた。患側の右を浮かせて体を横にすればこれもまた半身浴だ。右肩を浮かせたまま、立ち泳ぎみたいに横向きになった。右腕を浸からないように上げて、まるでシンクロナイズドスイミング、小谷実可子だ。
昨日尿道カテーテルを抜かれた。なりたての美人看護師とベテラン指導看護師がペアでやってきて、手術用オムツを摺りおろし、わが帝国海軍が誇るオオヅツが満天下に示され、その先からのびる黄色い警戒色のカテーテルが見えた。いざ抜く段に。男たるもの声の一つあげず男らしいところを一つ見せて完遂してやろうと歯を食いしばった、覚悟はできとりやす、いっそヒトイキにやっておくんなせえ。ところが焼け火箸で尿道を焼かれているような激痛、チューブが動くたび腐ったオカマみたいな声を上げてしまった、ううううううう!それに反応した若い看護師が気を遣ってか遠慮がちにゆっくり動かしてくれるもんだから、千代に八千代に、未来永劫続くかと思われるほど長く感じ、我が尿道がこれほど長いものなのだと認識した。尿道というのは神経過敏だ。なぜ神はかくも尿道を敏感に創り給いしか、もし拷問に使われたら私は確実にゲロする、踏み絵もすぐ踏む、一番先に。
コメント
全身麻酔だったんですか?
なんかいろいろ大変でしたね…(^-^;
私も全身麻酔で手術した経験がありますが、痛くなかったです。
噂によると、男性は痛いらしいですね(笑)
アレはもはや拷問(経験者)
コメントありがとうございます。全身麻酔でした。斜角筋ブロックという神経ブロック注射も併用して痛みを取っていただきました。それでもなお痛くて情けなかったです。女の人の方が痛みには強いと言いますがその通りじゃないかと私は思います。つくづく痛みというものは何のためにあるのかと考えさせられました。痛みがあるから怪我をしないように気をつけ、きずから感染しないで生き延びてこれた者たちが子孫を残せたのかもしれません。
お timpo の尿道の痛みというものは筆舌に尽くしがたいものがあります、それは噂ではなく事実です。
ジュネーブ条約違反だ!と叫びたくなりましたが。あの痛みを経験すると、人の痛みがわかる人になれそうです。
でも術後は痛かったですよ。
私の腹腔鏡手術は、おへその下を3㎝程度切って…でしたが、たった3㎝でも麻酔が切れると痛くて痛くて、しょっちゅうナースコールしてましたよ(笑)
さらに点滴も痛くて「針がおかしい」とナースコールもしました。結局針は正常でしたが…(^-^;
確かに痛みがあれば、どこかおかしいってことですからね。
傷みがなければすべて放置でしょうし、、、とはいえ、痛いのはつらいです…(^-^;
尿道カテーテルを使わなくてもいいよう、気をつけなきゃですね(笑)
私も手術は二度とごめんです。。。
それはそうと、早く良くなるといいですね。
お大事にしてください。
それは痛そうですね。大変でしたね。点滴はチューブ式の留置針を使用されることが多いですが、最初良くても途中から漏れ始めたり、血管が炎症を起こして痛くなったり、お辛かったですね。
日に日に痛みはとれてきています、ありがとうございます。お互いに健康に気をつけましょー!