戦争が終わる場合、造船の活況が続くとは思えない

直近ではフーシ派による船襲撃により喜望峰周り航路への回避行動があり、ウクライナ戦争があったが、いずれも終結に向かいつつある。戦争による回避行動を一因とする船不足のタイミングで造船が活況となっていた。

第一次トランプ政権時に買った中国塗料、古野電気など海運関連株が上昇したが手仕舞いした。理由を述べる。端的にいうと戦争反対のトランプは戦争を終結させるであろうから。

平和になると船賃は下がる。リスクがあるときに船賃は上がる。戦争があると船は沈む。戦争が終わるとリスクが下がる。喜望峰周り航路をしなくて良くなる。→船がダブつく。→造船不況が来ると考えた。戦時の生産量は平時に過剰となる。

次にお示しするのは船賃の各指数。トランプ第一次政権時代(戦争のない時代)の水準に戻りつつある。

バルチック海運指数

コンテナ船運賃

山水インデックス メキシコ湾から日本への穀物ばら積み船のスポット運賃。

私見だが、造船の活況は船台予約のある数年は続くだろうが一時的と考える。この活況が続くとは思えない。2027年まで建造契約で埋まっているとか、2024の決算は利益倍増など直近の活況を知らせる報道は多くあるものの、それ以後の話が出てこないのは不思議だ。冒頭に戻るが平和になると船はダブつく。戦争があるから船が沈められ、建造が必要になる。喜望峰など遠回りなど座礁リスクの高い長い航路を使用する場合船も必要になるがスエズ航路が再開されれば船はダブつくだろう。

以上のようなことを考えて造船関連の投資から撤退した。

お正月を避けて参拝したときの宮島です。お読みいただきありがとうございます。

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