北海道(1)紋別空港 紋別市

昔の写真を整理してみます。

2019.9.10 紋別 藻鼈川もべつがわ 鴻之舞こうのまい

オホーツク紋別空港に到着。レンタカーを借りました。

藻鼈川河口です。

藻鼈川を上流方向に眺めます。この上流に鴻之舞金山がありました。藻鼈川上流の鴻之舞鉱山では特に金がとれ、閉山まで73.2トンの金を産出しました。現在の産出量日本一は菱刈鉱山(鹿児島)で1985年の出鉱開始以来242.2トン(2019年3月末現在)の金を産出しています。

日本の主要金山の産金量

順位鉱山名所在地産金量(トン)備考
1菱刈鹿児島242.2稼行中
2佐渡新潟82.9閉山
3鴻之舞北海道73.2閉山
4串木野鹿児島55.8休止中
5鯛生大分37.0閉山
6高玉福島29.6閉山
7山ヶ野鹿児島28.4閉山
8千歳北海道23.0閉山
9大口鹿児島22.5閉山
10持越・清越静岡20.9閉山

(2019年3月末現在 図表を住友金属鉱山HPより引用)

鉱山の街、鴻之舞にはかつて人口1万人を超える街があり、旧上藻別駅逓所が保存されているようです。駅逓所は北海道独特の交通網の拠点で、馬と人が泊まれました。人馬レンタルサービス、貨物のトランスポーター、ポストオフィスやデリバリーなどの業務を担いました。だから駅+逓(昔郵政省を逓信省と呼称した)。

住友金属鉱山が開発した鴻之舞には大山祗神社があるそうで、大山祗神社といえば瀬戸内に浮かぶ伊予国一宮。愛媛新居浜の別子銅山を開坑した際にも大山祗神社から勧請して別子に大山祗神社を建てたそうです。ちょうど北方漁業や根室航路を発展させた高田屋嘉兵衛が香川の金比羅様を根室に建てたように、内地の神々が開発した人々とともに飛んできて斑状に存在するのが面白いです。

銅山といえば鉱毒がつきもので、ここでも精錬が高度になると鉱毒問題が発生し、紋別沿岸の漁業に携わる人との間に補償問題が生じたようです。

鴻之舞金山と旧上藻別駅逓所
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