フォルモサという別名が台湾にある。ポルトガルの航海士が「美しい島」と言う意味で「イーリャフォルモサ」と言ったことから。その意訳が「美麗島」、その音訳が「福爾摩沙」。直行便で高雄に降りた。北緯22度、真上から陽光が降り注ぐ。緯度はハワイと変わらない。南中高度がほぼ真上でまるでシーリングライトのようにてっぺんに太陽があるから東西南北が、つまり南がどっちだかわからない。南中といわれても空々しく聞こえる。灼熱の下を移動するとき日除けに建物の影を探したが、真上から照りつけるので、無影灯のように四面とも影がのびていない。高雄国際空港からバスで恆春・墾丁まで行き、そこからレンタルバイクを使い台湾の最南端、鵝鑾鼻(ガランビ)に辿り着いた。
台湾最南端の鵝鑾鼻(ガランビ)は、バシー海峡に面し、フィリピンのルソン島と国境をなす。巴士海峡と綴る。バシー海峡は南シナ海と太平洋とを結節し、水深があるため潜水艦が潜むには好都合。この台湾の南のバシー海峡で、我が国の輸送船が米潜水艦によって次々に沈められたことからバシー海峡は輸送船の墓場と言われる。およそ10万人の日本人がこの海峡で亡くなった。GHQによる歴史教育ではアメリカの蛮行を教えないがこれもそうだろう。私の祖父が乗った輸送船も米軍の潜水艦によってこのバシー海峡で沈んだが運良く祖父は生き延びた。
国のために戦い、尊い命を犠牲にされた御英霊に対して哀悼の誠を捧げ、尊崇の念を表し、御霊安らかなれとお祈りした。

鵝鑾鼻の海岸は珊瑚による石灰岩。海がバシー海峡、ルソン島までは見えなかった。
最南端までの道程にあったものを記する。

駐車場からしばらく歩く。最南端まであと少し。。道すがら動植物が色々いた。

最南端にある気象観測所。雨季で雨具を準備をしていったが、雨にはほとんど降られなかった。

リュウキュウムラサキ。羽を開くと青い紋が見える。

オオハマボウ、琉球名でユウナ。秋篠宮家佳子内親王殿下のお印。

月桃(ゲットウ)。沖縄では月桃の葉っぱで餅を包んで蒸すのだそう。

台湾最南端のモニュメント。珍しくポーズをしない台湾人のご家族。台湾人って写真取られるとき必ず意味不明のポーズをするんだけどそれを見るたび笑っちゃう。あっ!やるぞやるぞーと期待してみていたのだが、、やらないのかよ!とズッコケた。

カタツムリ、別に珍しくもないが。台湾の居酒屋でカタツムリ料理を見かけた。広東住血線虫症大丈夫だろうか。
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