木馬と修羅とシュラシュシュシュ

霧島、牧園町高千穂。宿泊した旅行人山荘から花房の滝への途中にあった焼酎壺。案内板を読みながら北薩の古を妄想しつつ、肉付けします。

木樵の話「巨木を伐採、木馬(きんま)に乗せて、、危険な作業、、、焼酎、、、山男には欠かせません。」

いも焼酎に「木挽」って銘柄があったり「万膳」という銘柄もあったりします。この風景から林業と焼酎が繋がりました。霧島も飫肥も林業が盛ん。山男や木樵たちが一日の仕事を終えて写真の茶色い壺に入ったいも焼酎をトプトプと汲んで疲れを癒やす・・。

木の馬とかいてキンマ、木馬。上の写真では焼酎壺を載せています。動力のない山中での人力での輸送方法。キンマを走らせる枕木の道を修羅道と呼びます。修羅の語源はアシュラから来ています。

伝説のアシュラは好戦的で絶対神”帝釈天”に戦いを挑んで負け、仏法の守護神にくだりますが、このことから激しい戦場のことを修羅場と呼びます。大石はタイシャクとも読め、タイシャク、つまり帝釈(大石)に挑めるのは修羅、ということからタイシャク大石を運ぶソリを修羅シュラと呼び、木材を運搬しても石材を運んでもやっぱり修羅は修羅で、シュラと呼びました。この道具自体は三ツ塚古墳から出土しており、仏教伝来前には修羅ではなくなんか別の名前で呼ばれていたのでしょう。

木馬キンマはキバとも。命がけの仕事です。頭が下がります。

金毘羅船々のシュラシュシュシュのシュラも修羅です。シュラシュシュシュは船が速く進む様子です。

展望台から花房の滝。

霧島連峰の火口が生々しいです。

いつもお運びいただきありがとうございます。

<参考>

wikipedia 修羅(そり)

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