初めてTOBに遭遇し手続きが終わったのでメモしておきます。
英国SHLグループは2023年3月1日、日本エス・エイチ・エル(4327)の子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。長期保有株を手放すのは寂しいですが上場廃止となるためTOBに応じることとしました。
SBI証券に株を預けていて、公開買付代理人は大和証券。この場合、SBI証券(渡し方)から大和証券(受け方)に証券をまず移行し、大和証券の口座内で処理(TOB)されます。原則特定口座間の移行ですが、たまたまいずれの証券会社にも私名義の特定口座を作っていたので楽に進めました。
個人株主がやることは大和証券に口座を開いたあと、SBI証券へ移管出庫申請を書面郵送にて行います。様式には受け方を大和証券と書き、受け方の加入権口座コードを記載します。口座番号とは別の数字が口座に割り当てられており、加入権口座コードという21桁の数字になります。加入権口座コードというのはホフリ(証券保管振替機構)が口座番号とは別に割り付けた口座のIDで、ホフリが扱う口座番号みたいなもの。加入権口座コードの頭6桁は証券会社の固有コードです。
TOBの代理人である大和証券に、SBIにある該当の証券が移ったら、大和証券のHPで公開買付に応じる手続きを行います。行き方は、大和証券の文字のしたにある「お取引」→右端にある「公開買付」です。
2023/03/15現在、大和証券が担当しているTOBの銘柄には2つあるようです。
リーマンショックから少しずつ買った株でした。4500株平均買付717円を3550円で買ってもらえるようです。TOB公表前日の終値2681円に32.41%のプレミアムを加えた3550円。
TOBプレミアムは2022年平均が40-50%で増加傾向。最近プレミアムが高かったのは、11月9日に米カーライル・グループが発表した東京特殊電線に対するTOBの155.65%だそうです(M&Aオンライン)。
ついでに。TOBで現金化する際は手数料や移管費が無料となるため通常の取引で株を処分するよりも少しだけお得です。
お読みいただきありがとうございます。
コメント