日本海事新聞の見出しから

中北製作所、経常益74%増12億円。6―2月期、舶用や修理関連注力 2024_04_17

売上高は15%増の134億円。このうち自動調節弁は57億円、バタフライ弁は41億円、遠隔操作装置は35億円。

https://www.nakakita-s.co.jp/products 中北製作所は遠隔操作バルブのメーカー、1930年創業。舶用流体制御システムのパイオニア。

https://www.nakakita-s.co.jp/company/nakakita 中北製作所の歴史 

弁を作る中北製作所の創業者が中北辨造さん。弁を造る。単なる偶然なのか。

日本造船所、溶接用ガス供給に懸念。隠れたリスク、タンク大型化で対応2024_04_18

溶接用ガスは国内製油の副産物の二酸化炭素。国内製油が減少したため製油所の副産物減少懸念。ドリンクの炭酸は製油所の近傍の炭酸ガス工場で製造される。液化炭酸ガスは溶接に使われる。溶融金属が酸化しないように二酸化炭素ガスや不活性ガス(アルゴン)を吹き付けながら、アーク放電をガスでシールドする。このシールドガスの供給が、石油元売りの製油量減少により副産物の炭酸ガスが減ってしまうので困る、という話。

シールドガスの種類でミグとマグがある。

鉄を溶接するのがマグ溶接、炭酸ガスアーク溶接。

アルミを溶接するのがミグ溶接。

ステンレス鋼はミグ溶接または炭酸ガスアーク溶接

MIG溶接・・・metal inert gas welding アルゴンガスを使うが、高いので品質を求めなければ炭酸ガスを使う。仕上がりはMIG溶接のほうが良い。

MAG溶接・・・metal active gas welding アルゴンガスと炭酸ガスを混合して使う。

アルミは炭酸ガスと反応するから炭酸ガスをアルミの溶接のシールドガスには使えない。

出光興産、富士石油と資本提携。出資22%に、配船共同化 2024_04_18

出光がJERA保有株すべてを取得(市場外取引で)。これによって持分法適用会社とする。

袖ケ浦では住友化学、富士石油、出光興産と、パイプラインで繋がっている。

協業の主目的。①原油及びナフサの調達、配線業務の共同化。②定期修理の共同管理。③シナジー④(おそらくアンモニアとかメタノールとかかな)次世代燃料拠点開発⑤出光から富士石油への役員派遣

余談だが、富士石油といえば旧村上ファンドのシティインデックスイレブンスが2021.5.27大量保有報告書を提出、2022.8.10に富士石油が出光との協業を合意。2022.8.19提出の大量保有報告書でシティインデックスイレブンスが保有割合を8.99%から3.88%に減らした経緯がある。

日本友好船主・台湾フランボ、中国民営造船に発注。江蘇海通海洋で64型4隻整備 2024_04_19

友好船主という見出しに????

フランボラインズ(正德海運)は川崎近海汽船と長期傭船契約をしていて、造船も日本に発注していた。最近日本の造船が活況で船台が数年先まで埋まっているため。それらの意味で日本の企業と関係が深いようだ。

東洋トランス、カザフ・アルマトイに新倉庫。物流ルート開拓進める 2024_04_22

東洋トランスはロシア、CIS及び中央アジア諸国を中核とする、倉庫保管業務の会社。日本の港からコンテナでロシアの各駅まで届ける、など。東洋埠頭(9351)の連結会社。

東洋埠頭は、南満州鉄道の物流部門として設立された日満倉庫(株)をその前身とする歴史ある会社。

1929年(昭和4年)の創業以来、社名の起源となった「東洋」の「埠頭」=世界と日本とを結ぶ「貿易の架け橋」となることを使命としてきました。(東洋埠頭の歴史より引用)

1947年から東洋埠頭に改称。

参考 日満倉庫株式会社と南満州鉄道 関西大学

ダイハツディーゼル、オイルミスト警報装置が好評。センサー10万台出荷 2024_04_22

クランク室内の潤滑油のミストガスは濃度が上がると爆発の原因になる。それで検知する必要がある。ダイハツディーゼルはオイルミストデテクタで40年の歴史と世界シェア30%!!

ダイハツディーゼルより引用 https://www.dhtd.co.jp/news/product/2024/pdf/20240409_j.pdf

アクセラロン、BEMACと契約。PFでデジタル化推進 2024_04_23

Accelleron・・・船用機関のターボチャージャーのメーカー。最適化ソリューションを独自に持つ。世界で18万台のAccelleronが稼働している。

BEMAC・・・今治に本社をおく渦潮電機のこと。2002年、海外進出を前にBEMACをコーポレートブランドとし、2019年に社名変更(渦潮電機もなかなかいい名前 サザエさんぽい)。漁船の蓄電池と充電を行う企業として創業。配電システムや制御システムなどの設計製造工事メンテナンスを手掛ける。今治造船の艤装を行う。

ターボシステムズユナイテッド・・・アクセラロンとIHIの合弁会社。アクセラロンとIHIの過給機を販売し、メンテ、技術コンサルを事業とする

ターボシステムズユナイテッドとBEMAC(渦潮電機)が、船用エンジンと過給機に関してパートナーシップ。

Accelleron、BEMACとパートナーシップ契約
Accelleronと舶用データプラットフォームプロバイダーであるBEMACとの新たなパートナーシップが実現しました。これによりAccelleronの顧客は、データを活用したパフォーマンス向上とコスト削減をスムーズに実現できるようになります...

MaSSA-One・・・BEMAC発の船用データのデジタルプラットフォーム。アクセラロンのデジタルソリューションへデータ送信することでアクセラロンのソリューションを最適化。

機械同士の物理的結合つまり他社の機関と他社の過給器の組み合わせ、つまり協業の後に、それぞれのデジタルソリューションを連携するには共通のプラットフォームが必要、ということみたい。

お読みいただきありがとうございます。

コメント