柿(かき)の旁は鍋蓋に巾、杮(こけら)の旁とは違う、似て非なる漢字。
杮(こけら)の旁は巿(フツ)、『朮』から。「肺」の旁に見られる文字で、左右に切り分けるの意。
肺の旁はもともと「市(シ)」ではなく「巿(フツ)」であるから肉 + 4画。日本の常用漢字表では「市(シ)」が用いられ肉 + 5画。https://ja.wiktionary.org/wiki/%E8%82%BA
旁の巿(フツ)が『朮』からで切り分けるの意ならば、
手術・・・確かに手で切り分ける。
述語?切り分けるとかんけいあるのか。
そもそも述語とは、形式論理学における命題のB(Aについて語る事柄)に当たるものを、アリストテレースがギリシア語で古希: κατηγορούμενον (katēgorūmenon)と表現したことにさかのぼるという。これが、その後ラテン語でpraedictumと表現され、論理学及び文法の用語として次第に定着、今日のヨーロッパ諸言語でも継承され(例えば英語predicate)、また他の言語でも用いられる様になり、日本でも述語と訳してきたものである(形式論理学では賓辞とも、文法では述部とも訳す)。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%B0%E8%AA%9E
A(主語)がB(述語)であるということは、カテゴライズする、つまり切り分ける!分類するで理解。
杮(こけら) 木偏に旁が「切り分けるという意味の朮フツ」、で、木を切り分けたものがコケラ、コケラとは、木片や木板、その木屑(削り屑)の意味になる。カケラとコケラ、似た意味。木の欠片(カケラ)がコケラ(杮)。
山形出羽三山の羽黒山にある、平将門が建てたと伝わる五重の塔は近々杮葺(こけらぶき)の屋根の葺き替えを行う。その資料館で杮葺(こけらぶき)の屋根は杮板(こけらいた)を幾重に重ねて形成することを知った。それで復習している次第です。
杮落とし(こけらおとし)建築の最終仕上げで木くず、削り屑を取り払う意味。
ついでに、食べる方の柿のヘタは漢方で使用され柿蒂(シテイ)と読む。しゃっくりに効く。漢字はつくりから音読みが決まったりするが、柿カキのつくりは「鍋蓋に巾」の順に書く行政区の「市」(シ)であり、「柿 かき」の音読みもまた「シ」であり柿蒂をシテイと読むのは納得できます。
平安時代中期の承平年間(931年 – 938年)平将門の創建と伝えられているが定かではない。現存する塔は、『羽黒山旧記』によれば応安5年(1372年)に羽黒山の別当職大宝寺政氏が再建したと伝えられる。慶長13年(1608年)には山形藩主最上義光(もがみよしあき)が修理を行ったことが棟札の写しからわかる。この棟札写しによれば、五重塔は応安2年(1369年)に立柱し、永和3年(1377年)に屋上の相輪を上げたという。wikipedia (国宝)羽黒山五重塔 より引用
下は大雨のなか訪れた羽黒山の五重塔です。杮板の葺き替えをする予定、と書いたそれです。最後までお読みいただきいつもありがとうございます。
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