アライメントかアラインメントか

align アライン 揃える、整列する。

alignment 発音記号は[əˈlīnmənt]  大学入試試験の発音問題対策上、我流でアラインメントと覚えた。

外国語を移入し、日本人同士で使うカタカナ表記を決める際に、ンが抜けることを知った。


タイヤ交換と同時に”アライメント調整”を行った。alignmentを車の業界ではアライメントと日本語表記する。整形外科でも同様、背骨の並びが良く軸のずれがなければアライメントは正常などという。ふと、アライメントでいいのかアラインメントではないのか、と思い始めた。


語末の-gnのgは発音されないのは英語のルール。問題は”n”んを日本語表記に入れるかどうか。整形外科用語集(手外科学会用語集)ではアライメント、んが抜いてある。

「詰まる発音のン」は落とすルールがカタカナ表記を決めるときにあるのだ。例えばenlightenment の場合、エンライトゥンメントのゥンを省いてエンライトメント、とカタカナ表記する。アラインメントのンも同様に省かれた可能性がある。元の発音を忠実にカタカナで再現せずとも、日本人ができる発音の範囲で日本人同士で通じるカタカナ表記・記号を決めればよいのだから。アラインメントと覚えたのは高校時代の試験対策の我流であり、日本人同士ではアライメントのほうが通じるのだから素直に従うほうが良い。

だが、デジタル大辞泉(小学館)では、ンが入っている。

アライメント【alignment】 の解説
調整すること。特に、自動車の前輪または後輪の取り付け具合を調整すること。この調整で、走行時の安定性やタイヤの摩耗の状態が変わる。ホイールアラインメント。アライメント。

デジタル大辞泉

wikipediaを眺めると、分野による呼び方の違いのように見える。

生物学でもアライメントと記載する記事はある。工学と技術ではアライメントが多い。「ン」の有無でそれぞれ検索をすると、半導体やITではデータ整列などの文脈でアライメントが使われ、ビジネス・マーケティング分野の日本語記事ではアラインメントが多く、顧客とのすり合わせみたいな文脈で使われている。それぞれの分野の論文を書く際に、学会が決めた用語集に従って書くから、学会用語集のカタカナ表記が明示的であるかどうかの差かも。

「詰まる発音のン」は落とすルールの適用例、花粉症で鼻が詰まったときの発音に近い。

environment 半導体業界やロボット業界の日本語記事ではエンバイロメント。

government ガバメント、実際の英語でも中間のnが発音されないことがある。

entertainment エンターテイメント、実際の英語でもnが発音されない事がある。

assignment アサイメントという日本語表記はアメフトのポジショニングで使われたり、会社の人事で使われる。

ふと思った、最後のトは日本人の耳に聞えないからアライメンが近い。エンバイロメン、ガバメン、エンタテイメン、ふと中華のお品書きのようだ、パイコーメン、ニューローメン。茹でた蕎麦を冷水でしめるのはアライメン(洗い麺)。お腹が減っているのバレバレメーン。

最後に復習クイズです、顔を洗うのは○○○メン。正解者には抽選で。。。いつもお寄りいただきありがとうございます。


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