新潟県福島潟にて。天気も悪く、オオヒシクイを見つけられなかったな~と、思いつつ帰宅。
「拡大するよ、これどう思う?。」
「あっ!」
「もしかすると?!」
「にてるにてる!」
ということで、”二人野鳥の会”でオオヒシクイに認定(チョーあやしい)。
頭ふっくら、細い首、茶色、お腹白っぽい。オオヒシクイさんではなかろうかと、勝手にぬか喜び。。いや、違ってるかも。。双眼鏡と望遠レンズもっていくべきだった・・・後悔。
オオヒシクイさん、カムチャッカ半島のズベズドカン湖で換羽期を迎えます。換羽期は飛べないのでかんたんに捕獲され標識装着、新潟福島潟までの約3000kmの航跡をしらべたそうです。まだソ連の頃。ズベズドカン湖での調査の動画が「水の公園福島潟」で供覧されていました。飛べないオオヒシクイが調査後放鳥された際、走ってスタコラサッサと逃げているその様子、日頃使わない筋肉を使って明日は筋肉痛だぞという勢いでおしりフリフリにげていて可笑しかったです。雁は換羽期に飛べないということを知リませんでした。この距離を飛ぶのだから完全なオーバーホールをするのでしょう。命がけの衣替えです。
こんな3000kmも遠くから、と思うと切なくなります。フライトレーダー24で羽田空港に到着するダラス空港便を見て「ああ、こんな遠いところから」と感慨を覚えるのと少し似ているか。
茨城県稲敷にもヒシクイが飛来するそうです。
換羽 かんう molt; molting
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典
古い羽毛が抜け落ちて新羽に替ること。換羽は繁殖時期や渡りの時期と関連し,成鳥は少くとも年1回,大半の鳥では繁殖前と繁殖後の年2回,少数の鳥では年3回換羽する。幼鳥は巣立ち後冬までの間に,幼羽から成鳥羽になる。換羽は一般に翼,尾,体羽の順で起り,体の両側で同じ種類の羽毛が少しずつ抜け替っていく。そのため,大半の鳥は生活上,特に支障をきたすことはないが,ガンカモ科の鳥は風切が一時に抜け替り,一時飛べない時期がある。
いつも読んでいただきありがとうございます。
コメント
日本に飛来する雁の仲間で多いのはヒシクイ(亜種オオヒシクイ含む)とマガンです。
顔が違うのですが、ちょっと分りづらいです。でも、オオヒシクイっぽいです。
アゲハモドキ審査委員長の甘めの採点、誠にありがとうございます。
恩に着ます。信じさせていただきます。
渡り鳥の生態に大変感動いたしました。
学ぶことが多く、知識欲を刺激される、収穫の多い新潟旅行でした。