アサギマダラが一頭

2023/05/05 姫島

歩くのは楽しいけれど、日頃歩いてないのにその日は30キロくらい歩きました。大分空港から2時間、その後路線バス、姫島に渡ってまた3時間くらい散歩。お遍路さんが30キロを毎日歩くと言うから、すごいもんだ。ちりこさんに教えてもらった桟橋の電気カートに後ろ髪引かれつつ、結局東端の灯台まで歩く事にしました。

まずアサギマダラ飛来地を目指しました。わーっと人だかりがあり、ここんおるよー、とお母さんが僕を手招き、照れくさがりながら会釈、仲間に入れてもらった。小さい子がコンニチハ、はいコンニチハ。「どっからきたと?」などと。メンドクサw。人との距離感が近くて「九州に来たな(笑)」と。福岡の小学校で育った時にも確かこうだった。もともと九州育ちの私には懐かしい距離感だが関東が長いので少し面食らっておどおど。

人が騒いでもアサギマダラは静かにおやすみ。風が強い日はどこかに隠れていて少ないらしい、その日は長雨の予兆の大風でした。それにしてもアサギマダラが一匹!(だけw!)次の人がみえたとき、「ここにいるよー!」と知らん人に私もお知らせしてあげた。

ところで蝶の数詞はなんじゃろな?匹でいいのか。

姫島のHPの飛来数を見ると、

一頭!牛馬とおんなじかいね!5月5日の飛来数、本当に一匹・・・じゃない、一頭、でも見ることができてよかったです。

アサギマダラは鳥のように渡りの習性があり、春と秋に姫島に渡ってきて、休憩場所が春は海側、秋は姫島の山の上。そもそもチョウが海を渡るイメージがありませんでした。エネルギー切れで海に落ちてしまうんではないかとネガティブなことを考えたものの、実物をみるとでかいな、という印象。アゲハチョウみたいに大きく、スタミナはありそうでした。春に生まれて秋に死んでゆく虫のイメージとは随分とかけ離れています。

しかしなんでこんなに警戒心がないのか。大きくて美しく、目立って鳥に食われないのか。調べると、アサギマダラが幼虫時代に食べるガガイモ科植物に毒があり、成虫が好む姫島のフジバカマにも毒がある、その生物蓄積で自らを毒化、鳥がアサギマダラを食べるとオエーとなるから捕食されないのだそうです。そして派手な警戒色を纏って「死にたいの?w」と鳥にお知らせ。その美しい警戒色を愛でてたわけか。その毒というのがアルカロイドで、ピロリジジンアルカロイド。ジジ。多様な植物に含まれ、フキを食べるときにアク抜きをしないといけないのがこの毒。

なんで蝶を「1頭、2頭」と数えるのか、違和感の理由を考えると、人間より大きい動物を頭、小さい動物を匹、というのがベースにあって、蝶は小さいので、その破格だと思うからです。人間に親しい動物かわいい動物(例えばペット)は匹、食用だとか有用動物とか公的統計だとかでは頭で数える傾向がありますが、アサギマダラはどうか、やや大きめとはいえ手のひらサイズ、貴重であるから「頭」と呼ぶのだろうか、と思ったのですが、「蝶は種類がなんであれ1頭、2頭」と数えるそうでズッコケました。小さなシジミ蝶であっても一頭。その由来として、西洋で蝶をheadで呼び、その論文を日本語に直訳したからという説があるそうです。

いつもお読みいただきありがとうございます。

コメント

  1. 五条 桐彦 より:

    しのぶちゃんに会えてよかったですね♪

  2. yopioid より:

    お陰様で、ありがとうございました。5月20日ごろアサギマダラの数がピークになるようでそのころ姫島ではイベントも開催されるようです。良かったらおいでてください。

  3. 五条 桐彦 より:

    おお、良い情報ありがとうございます
    予定調整してみます♪

  4. yopioid より:

    え!すごい行動力ですね。令和4年の飛来数https://www.himeshima.jp/kankou-news/asagimadara_hirai_20220524/
    令和5年の飛来数https://www.himeshima.jp/kankou-news/r05asagimadara/ 
    なお、今日から、桟橋から現地まで無料バスが運行されています。https://www.himeshima.jp/himeshima-news/%e3%82%a2%e3%82%b5%e3%82%ae%e3%83%9e%e3%83%80%e3%83%a9%e7%84%a1%e6%96%99%e8%a6%b3%e8%b3%9e%e3%83%90%e3%82%b9%e3%81%ae%e9%81%8b%e8%a1%8c%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%ef%bc%88%e3%81%8a%e7%9f%a5/
    5/21お魚祭り https://www.himeshima.jp/himeshima-news/%e7%ac%ac%ef%bc%92%ef%bc%91%e5%9b%9e%e5%a7%ab%e5%b3%b6%e3%81%8a%e3%81%95%e3%81%8b%e3%81%aa%e7%a5%ad%e3%81%ae%e9%96%8b%e5%82%ac%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/
    私も行きたいのですがちょっと調整が難しそうです。

  5. 五条 桐彦 より:

    こっからは日帰りで行けますからね♪
    あとは天候次第。

  6. 匿名 より:

    一日30キロは凄いですね!エネルギッシュです。
    アサギマダラは春より秋に目にする機会が多いです。
    渡る蝶として、興味が尽きないですが、
    今回の旅はyopioid さんの渡りですね。

  7. yopioid より:

    はじめまして。渡る蝶、渡るyopioid。。

    おひけえなすって。おひけえ下さり有難う御座んす。手前、粗忽者ゆえ、前後間違いましたる節はまっぴらご容赦願います。向かいましたるお兄いさんまたはお姉えさんには、初のお目見えと心得ます。手前、生国発しまするは安芸は厳島で御座いやす。稼業、しがないケチな渡世人でございやして大学以来人呼んでyopioidと申しやす。以後、万事万端、お願いして、ざっくばらんにお頼申します。。。

    渡世人って言いたいがだけのためにずいぶん長い自己紹介になりやした。渡る生物ってロマンがありますね。ちなみにアテクシ世渡りの方はあまり得意ではありません。