阿闍梨とajar

教える、というインドネシア語がmengajar。ajarが幹となる音で、mengが付いて他動詞mengajarになる。ajarの派生語として、ajaran教義があり、宗教用語かなと思い、ふと千日回峰行者の阿闍梨様(アジャリ様)を思い出した。

結論として遠い親戚のようだ。ajarと阿闍梨ともにサンスクリット語のācārya(アーチャーリヤ)=「教師」「導師」 に由来。インド仏教が中国に伝わって阿闍梨と音をあてた。日本でも高僧、指導者の意味になる。

イスラムが拡がる前時代、インド文化が東南アジアに広がり、サンスクリット語が伝わった。日常語になったのがajar。インドネシア語をやっているとサンスクリットの語彙が増えて面白い。

コメント

  1. agehamodoki より:

    京都育ちで、以前鳥見に比叡山へ足を運んだことも多く阿闍梨は比較的身近に思えます。しかし千日回峰はさすがに大変な行ですよね。それと以前、オウム真理教の教祖の娘だったかが「アーチャリー」を名乗っていて気になったことを思い出しました。語意の根は同じですね。

  2. yopioid より:

    アゲハモドキさんこんにちは。
    アゲハモドキさんも鳥見回峰行者でした。こっそり阿闍梨様と呼ばせていただきます。
    比叡山の阿闍梨様はテレビで見ただけですが尊敬します。
    自分の生まれ育った国の文化をまず大切に、と考える保守的な私です。
    オウムの事件、尊称を勝手に名乗る時点でおかしな人たちだ、とどうして気づかないんでしょうね。
    嫌な事件でした。