要点 ブティックホテルはラブホテル兼業。
※例外はあるかもしれません
台湾のホテルをAのつく外資系予約サイトで検索するとホテルオークラやニッコーと並んで、同列にブティックホテルと名づくラブホテル群が検索結果に紛れ込み旅慣れぬ私には見分けがつかず、ブティックホテルとやらを予約したのでした。日本の旅行検索サイトでラブホテルが出てくることはまずないのでそのような視点を持たなかったことも反省点です。台湾のホテルは大雑把なのか境目が曖昧なところがあるようです。泊まったブティックホテルが完全な凝ったつくりのラブホテルかというとそうではなく、どっちとも取れるような内装、いやしかし普通のホテルとして言えば違和感のある、具体的には”近藤さん”がbath amenityにおいてあり、風呂が特殊形状で、浴室が透けて見えたりしました。流石に回転ベッドや大人のおーのもーのーちゃーは無かったですが清潔感があるとはいえないホテルでした。隣室で丑三つ時に岩盤掘鑿工事が始まって振動にて起こされましたし。亜熱帯地方の人々は性質明朗で歓声も開放的にして大きいものなりと仄聞せしに違わぬものでした、腹は立つわ、ナニは立たんわ・・今後泊まることは無いでしょう。日本で「ブティックホテルは、ラブホテルの婉曲表現」とWikipediaに確かに書いてあります。世間知らずの私にはハードルが高かったです。
下の辛子色の袋が近藤、、いやコンのドーのムーです。
日本でもラブホテルと一般ホテルとの境目が曖昧になってきており、そのきっかけは外国人観光客増加と宿不足による転換です。ラブホテルから一般ホテルへの転換に伴う諸費用を政府系金融機関を通じて2016年ごろから政府も援助しています。法令規格を一般ホテルの設備要件に適合させるためのマイナーチェンジであって、本質的には依然としてラブホテルでありましょうが良いアイデアだとは思います。外資系旅行サイトでは日本のラブホテルを掲載し、訪日外国人には日本の珍しい文化として好んで泊まっていた人もいるようです。過去カダフィ大佐が日本の回転ベッドを気に入ってリビアでもご使用になっていた話は有名で、偏見がない外国人様にあっては月並みの一般ホテルよりは特別な体験とうつるのかもしれません。日本の旅行サイトではとり扱いは少ないようですがハッピーホテルというこれまた紛らわしい名前をつけて流通させているようです。
日本のようにラブホテルを厳密に、いわば社会的に隔離区分する仕組みは外国に存在せず、逆に言えば日本のような切り分けが特異であるといえるのかもしれません。
とまれこうまれ、外国ではラブホテルを経営上一般ホテルと兼業している安宿も多くあり、予約サイトだけでなくグーグルマップの口コミもご確認されたほうが良いと思います。貴重な異文化体験でした、(´・ω・`)ショボーン
以上が本記事になります。蛇足ですがコンドームについて。その語源は、よくわかっていないようで一説にイタリア語のグローブを意味するguantoneの説があります 。コンドームを指す外国語を調べて見ますと、主としてcapote系(雨合羽 レインコート)、preservatif系(保護)、condom系(手袋が語源)が多いようです。
フランス語では préservatif , またはcapote anglaise (イギリスのレインコート)と言うそうです。フランスのチーズでピエ・ダングロワ(イギリス人の足の意味)という商品名のウォッシュチーズがありますが、フランス人が「イギリス人の」とつけるときは侮蔑的で面白いです。古いアルメニア語でpahpanakで武装、鎧。アゼルバイジャン語ではqoruyucu(≒protector)、ドイツ語ではNahkampfsocke(近接格闘戦用ソックス)、Überzieher(オーバーコート)、ギリシア語ではprofylaktikó(病気予防)、クメール語ではaawphlieng(レインコート)、アメリカ先住民オジブワ族biindaʼoojigan(gun case), ポルトガル語camisa-de-vênus(ヴィーナスのシャツブラジル)、それから、capa(カッパ!)
日本語のカッパは16世紀に渡来したポルトガル人が伝えた外来語の一つでした。フランス語のcapoteと兄弟分です。ポルトガルだとコンドームをカッパと言うんだね。「ちゃんとカッパ着た?」って言うんだ、ポルトガル人。
シモの話に熱中する癖を、そろそろやめたいです。いつもお読みいただきありがとうございます。
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