海底地形図

北前船の船乗りが岬に拝む光景が菜の花の沖の随所に出てきます。岬は船乗りにとってカミサマです。下の写真は山口県角島沖、座礁しやすいポイントです。表面からは計り知れません。

菜の花の沖で北前船の船乗りが、角島で祈るシーンが出てきます。まわりに広い浅瀬や速い潮の流れがあり、昔から海の難所として知られていました。角島の沖を通るときは、知って3里、知らなくて10里沖を通れ、という言葉ができるほど昔の人は角島のまわりを恐れていたそうです。

海の中がどうなっているかというと。。。

第七管区海上保安本部作成 航海用海図より引用

角島(黒)の北西に細長い突起が見えます(黄色矢印)。これで流れが速かったり風も強かったりするので、座礁する船が多いのもわかります。沖ばしりするのが賢明ですね。

もう一箇所岬に祈りを捧げ、遠回りしろと言う場所が、襟裳岬沖です。日高山脈がそのまま沈んで、海の中も山脈が続いているような海底を成しています。遠浅の海食台みたいになっていてココも岬が見えたら岬から遠ざかるようにと言われている場所の1つです。畏れも伴いながら海上安全を祈願し、岬に手をあわせたことでしょう。

コメント

  1. CHIRICO より:

    海の底にも険しい山々があるものですね。
    さすが龍國日本、荒ぶってます。
    しかし北海道を埋め尽くすマーキングもたいがい荒ぶってますね(笑)
    まあ、九州なら僕も負けてませんが。

  2. いつもコメントありがとうございます。マーキングが増えすぎて、拡大を下げると龍のウロコみたいになります。小説などで初見の地名はどうしても知りたくなります。