群馬、草津温泉の”西の河原公園”(さいのかわらこうえん)、触ると熱いお湯が小川を流れています。上流のどこかで温泉が湧いていて、そのお湯の色は苔のような緑色に見えますが、お湯ではなく岩に貼り付いた藻の色でした。
何かを思い出しませんか。まるで日本の入浴剤”バスクリン”の緑色・・・。バスクリンを作った人はなぜ緑色にしたのか、きっと草津温泉、西の河原公園の緑色へのオマージュ、自信あるカモ!確認してみます。
バスクリンの緑色はなぜ?への回答、草津温泉へのリスペクトとは書いてない。隠さなくていいのに。。。草津のクの字もないです。
さて、草津温泉の緑の原因は「イデユコゴメ」という藻、コゴメ?
イデユコゴメ属 Cyanidium
wikipedia”温泉藻” より引用
シアニジウム属、シアニディウム属とも。Cyanidium caldarium 1種のみが含まれる。和名はイデユコゴメ(出湯小米)。種形容語は古代ローマの公衆浴場の高温浴室であるカルダリウムに由来する。細胞は球形で直径数μm〜数十μm、強固な細胞壁を持ち、さらに周囲に珪酸を沈着する。この珪酸がイデユコゴメの耐熱性や耐酸性を高めているという意見もある。古くは藍藻や緑藻として誤同定され、分類群を変遷してきた経緯がある。日本では草津温泉の岩盤面に大量に繁殖している様子が観察できる。主に水中に棲むが、温泉の蒸気があたる岩盤表面のような気相でも生育する。
コゴメは小米、米粒みたいだからかな?上のイデユコゴメの写真、お湯に浸かってるいい気持ちの爺さんの顔に見えるよ。ローマのコインのようだ。
高温酸性泉でも岩に貼り付いて生きるイデユコゴメ。イデユコゴメはアメリカやイタリア、インドネシアの温泉にも分布しているとのこと。原始的な藻類で世界でお互いに離れて太古から同種が存在するというのがまた面白いです。
熱いお湯が好きなイデユコゴメ爺さん以外にも熱いお湯が好きな藻を知る限り2つご紹介。
1つ目は北海道、雌阿寒岳のふもと、温泉の藻がつくるマグネシウム鉱床”オンネトー湯の滝”でございます。オンネトー湯の滝では熱い温泉に溶けたマグネシウムイオンが滝を落ちながら空気と触れて不溶化したところをシアノバクテリア(藍藻類)がパックンチョして固定し、マグネシウム鉱床を作ります。微生物(藍藻類シアノバクテリア)が鉱床を作るのです。よかったら過去記事御覧ください。
もう一つ、温泉好きな藻のご紹介、北海道の屈斜路湖畔和琴温泉露天風呂で藻がたくさんあったことを思い出しました。北海道の和琴温泉はまるであおさのりのすまし汁にどぶんと浸かっている感じでした。
以上、温泉好きな藻、三種類でした。
草津温泉、西の河原公園のイデユコゴメは紅藻類で(緑色であるが)、オンネトー湯の滝の藍藻類シアノバクテリアとは異なるようです。参考文献↓
http://www.j-hss.org/journal/back_number/vol45_pdf/vol45no1_026_030.pdf
最後までお読みいただきありがとうございます。
コメント
なんで緑色!?って思ったら「藻」だったんですね~~!!
バスクリン、きっとそうですよ(^^)/
イデユコゴメ、爺さんの顔に見えます(*^^)v
コメントありがとうございます
コゴメ爺さん「ホァァァァ、、、、ごくらくごくらく」って言ってそうです。
バスクリンがなぜ緑なのか「スイマセン刑事さん、じつぁ・・」って言うまで
これからも追及していきたいと思います。
ぜひお願いします(*^^)v