大野瀬戸徘徊 道真公が船泊した?

宮島の対岸大野は、あまり馴染みのない場所。大野瀬戸は宮島と本土との海峡で一番狭い。親父が泳いで渡れるんで、と豪語するのでホントかいなと思い行ってみた。鹿や猪も泳いで渡るという。実際行ってみるとせんまいのう!

大野浦の駅から小高い山を超えると海に出る。山の上には新規造成地に所狭しと家が並ぶが、海まで降りると油槽所や重機のストックがあって工業地帯の雰囲気に様変わりする。駅前の住宅と沿岸の工業地帯、京葉工業地域と少しにている。古河ユニックのキャラクターなかなか可愛い。アームが遠近法。古河機械金属のHPは凝っている。https://www.furukawakk.co.jp/kiaikinniku/movie/animation00

上記地図、「せまい」のところで宮島を観察。こりゃ狭いです。鹿が渡れるかも?鹿は泳ぐんがうまいんじゃけ、と母も言う。

動画を探すと北海道の鹿、泳ぐ動画があった。

ほんまにおよぐんじゃ。。

大野瀬戸の瀬戸際を散歩。

護岸工事の写真を撮っていたら、突然80超えの住民のおじいさんが喧嘩腰でやってきた。「あんたあ市役所のひとか?」とキッタナイ広島弁で掴みかかってくる。この護岸の切れ目のせいで松が枯れてしもうたと。私は市役所の人間ではないというのだが、爺さん耳が遠くてきこえんでから通じん。「市~役~所~じゃな~い~です!!」と伝えたら「そうかいの。月曜日に市役所に言うてやるつもりなんよ」と人違いをしたことを悪びれる様子もなく言い残しスタスタ去っていった。ヤレヤレ。なんやかやいうて絡んでくる、ま、これが広島なんじゃろうけど。護岸工事の写真撮っとったけ怪しげに思うちゃったんじゃろうが。あのジジイが「枯れた」と文句いうくだんの松に目をやると、なにやら看板が。菅原道真公が大宰府に向かう途中船泊した由緒のある場所(ほんまかどうかしらんよ)で原胡子神社と書いてある。最初梅が立っていたが倒れ、その後に松が立っている。地名を梅原という。道真の飛梅、そして後を追ってきた老松・・・。

世阿弥の能「老松」にその話があったような。確か松の木の下で待っていたら老人が現れるという話。あのジジイ、この松の存在を知らせに来た「松の妖精」なのか。。いや、多分違うな。

老松のあらすじを。

夢のお告げで道真公の菩提寺に行ったウメツの某、老人と若者に扮した神霊が現れ、松梅について説明する。梅は文学好きなので「好文木」と呼ばれ、松は始皇帝の雨宿りの役に立ったので「大夫」と呼ぶ。そういった後消えてしまう。

「かように名高き松梅の 花も千代までと 行く末久しみ垣守 守るべし守るべしや。神はここも同じ名の 天満つ空も紅の 花も松ももろともに 神さびて失せにけり跡 神さびて 失せにけり。さす枝の さす枝の 梢は若木の花の袖 これは老木の神松の これは老木の神松の 千代に八千代に さざれ石の巌となりて 苔のむすまで 苔のむすまで 松竹 鶴亀の 齢を授くるこの君の ゆくすえ守れと我が神託の 告を知らする 松風も梅も 久しき春こそ めでたけれ。」

上記に出てくる天満は、道真公に死後に送られた神号の「天満(そらみつ)大自在天神」から。「道真の怨霊が雷神となり、それが天に満ちた」ことがその由来。「かみさぶ」とは神らしく行動する、神秘的、古びて静か。

ウメツの某は、もう一回神霊がでてこんかのう、と菩提寺の松のところで待っていると、老松の神霊が紅梅殿に呼びかけながら登場し、のどかな春を祝って舞い、君の長寿を祝い御代の永遠を願い、祝詞を述べる。

奥の方に真新しい白い護岸、手前が古い護岸。切れ目の付け替え中のところに確かに松が立っている。こんな小さな船津に菅原道真公がお立ち寄りになったのだろうか。古の梅原港は両裾に岬が張り出し、天然の良港に見える(下図)。砂浜の砂質はこのあたり共通の花崗岩が風化した「真砂土」のラクダ色。

標識の付け根のコンクリートが剥落している。この黒い護岸も出来たてホヤホヤのときは白かったのだろう。鉄筋コンクリートのかぶり厚も十分でまず申し分ない。

崩落(作業中)部分に土嚢が積んである。RC鉄筋コンクリート構造。RC造りの建物の法定寿命は47年。なんで法律で定まっているか、減価償却とかの関係。下表によると50年。 機械及び装置以外の有形減価償却資産の耐用年数表 によると50年とある。

機械及び装置以外の有形減価償却資産の耐用年数表より引用。http://tool.yurikago.net/583/yurikago/
西寄りに新たに設けられた梅原港桟橋に停泊する、第八共和丸 

梅原地区にあるフマキラーの工場。裏にある建物は、一昔前の大学の研究室みたいな木造の長屋。フマキラーの語源は、フライ(ハエ)の「フ」と、mosquito(マスキート 蚊)の「マ」、に対するkiller(キラー 殺虫剤)から。

哀愁あふれる渋めの文化住宅や、潮風で車が痛みそうな県営梅原住宅などを周囲に認めます。一階はスナックのようですが営業しているのでしょうか。ゲキシブだったので、画像処理してもっとゲキシブにして見ました。

護岸に鳥居が捨てられとった。可愛そうなの。

今日も暑いです、千葉33℃なう。どうぞ良い週末をお過ごしください。

コメント

  1. nakagawa より:

    菅原道真の伝承があるとは知りませんでした。
    ここも行かなくちゃ。

  2. yopioid より:

    あー!いくほどのこないです!!!なんもないですよ!!!じーさんに絡まれてもしらーん。笑

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